ラストイニング 3
秋季大会を辞退しながら、その直後に多数の県外試合をしたことで県高野連に睨まれてしまった彩学野球部。だが、鳩ヶ谷はこれまで通りの「ポッポ流」を校長に認めさせ、次なるチームの強化策を練り始める。そして、まずは有望な新入生の確保しようと意気込むのだが、その直後、毛呂山から「来年から彩学は中高一貫校になる」と言われてしまい…。
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人生の最大の敵、それは「鈍感」である
これは野村克也さんの言葉ですが、この『ラストイニング』という野球マンガは、「鈍感」であることは野球をする上で、そして人生において最大の敵だと、そんなことを伝えてくれた気がします。
野球は他のスポーツよりも止まっている時間が長いスポーツです。だからこそ相手を出し抜くために、配球を考えるキャッチャー、そしてサインを送る監督は常に「相手は何を考えているのか、次はどう動くか」を頭で考え続ける必要があります。
本作は「出し抜くこと」「裏をかくこと」を常に考えている監督が主人公です。行間を読むのが一番面白いスポーツだからこそ、剛速球を投げるキャラが躍動する野球マンガよりも、「出し抜くこと」に重きを置く『ラストイニング』は正しいと、私は思います。「鈍感」では、勝てませんよね。