ラストイニング 38
夏の甲子園準々決勝、vs,興洋学園戦。
4回の表、キャプテン・滑川のセンター前ヒットで先取点を奪ったサイガク野球部だが、
その後は相手エース・佐野を攻めあぐねたまま中盤へ。
肩の異常を訴えているエース日高に保証されている球数は70球。
限界が近づいた6回、興洋打線の中軸がとうとう日高を捉え始める…!!
断腸の思いで日高降板を決意した鳩ヶ谷が告げた仰天のリリーフ投手とは!?
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※ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい
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人生の最大の敵、それは「鈍感」である
これは野村克也さんの言葉ですが、この『ラストイニング』という野球マンガは、「鈍感」であることは野球をする上で、そして人生において最大の敵だと、そんなことを伝えてくれた気がします。
野球は他のスポーツよりも止まっている時間が長いスポーツです。だからこそ相手を出し抜くために、配球を考えるキャッチャー、そしてサインを送る監督は常に「相手は何を考えているのか、次はどう動くか」を頭で考え続ける必要があります。
本作は「出し抜くこと」「裏をかくこと」を常に考えている監督が主人公です。行間を読むのが一番面白いスポーツだからこそ、剛速球を投げるキャラが躍動する野球マンガよりも、「出し抜くこと」に重きを置く『ラストイニング』は正しいと、私は思います。「鈍感」では、勝てませんよね。