ラストイニング 31
鳩ヶ谷監督にとっても記念すべき甲子園での初戦。4点のリードを保って終盤を迎えたサイガクナインだったが、相手はさすがに伝統校。長年、湊川商工(通称:M校)を率いてきた百戦錬磨の老将・有馬睦夫部長が繰り出すあの手この手とは…?地元・兵庫代表への大声援も重なり完全アウェー状態の甲子園で守勢に回るサイガクナインはその重圧に耐えられるのか…!?最後の最後まで目の離せない攻防は続く!!
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人生の最大の敵、それは「鈍感」である
これは野村克也さんの言葉ですが、この『ラストイニング』という野球マンガは、「鈍感」であることは野球をする上で、そして人生において最大の敵だと、そんなことを伝えてくれた気がします。
野球は他のスポーツよりも止まっている時間が長いスポーツです。だからこそ相手を出し抜くために、配球を考えるキャッチャー、そしてサインを送る監督は常に「相手は何を考えているのか、次はどう動くか」を頭で考え続ける必要があります。
本作は「出し抜くこと」「裏をかくこと」を常に考えている監督が主人公です。行間を読むのが一番面白いスポーツだからこそ、剛速球を投げるキャラが躍動する野球マンガよりも、「出し抜くこと」に重きを置く『ラストイニング』は正しいと、私は思います。「鈍感」では、勝てませんよね。