火葬場のない町に鐘が鳴る時(11)
「雪割春穂、山神龍児、豊橋咲、卯月勇人。このうちの誰か一人が一時間以内に死ぬ」。町長の恐ろしい預言が告げられた。四人はバラバラになって逃げるが、勇人だけは連れ去られてしまう。そして意識を失ったドラゴンが目覚めた時、あの預言から三日がたっていた。果たして預言は現実となったのか‥‥!?
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主人公が家族とともに、昔住んでいた故郷に帰ってくる…そんなところから物語は始まります。
その田舎町では、昔から「夕方6時の鐘の音が聞こえたら、夜明けまで決して外に出てはいけない」というルールがあるのですが、それがこの作品のキーになってきます。
シリアスなタッチの表紙と、タイトルからも察せられるように、ホラー要素が多分に含まれます。
第1巻を読んだだけでも、設定がだいぶ作りこまれているのが分かり、惹き付けられる濃厚なホラーです。
鐘の音が鳴った後、外に出てしまったらどうなるのか……暑い時期にクールダウンするにはうってつけの作品なので、是非読んでみてください。