やどかり~弁護士・志摩律子の事件簿~
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志摩律子法律事務所に弁護依頼が舞い込んだ。依頼者は釣り客同士の殺人事件の被疑者・中田友満の妹だった。自白もして、殺人で起訴されるのは時間の問題であったが、妹は兄が殺人を犯すなど考えられないというのだ。事件当日、釣り仲間の加島夫妻と中岬まで釣りに出かけた。ちょっとしたイザコザでケンカとなり、そばに落ちていたナイフを持った途端、加島が振り回したクーラーボックスが頭にあたり…気がつくと血まみれの加島とナイフが…。被疑者・中田に謁見した志摩はこの話に違和感を覚え、こう質問する。「気が付かれた時、クーラーボックスの氷は溶けていました?」。志摩の感じた違和感の真意とは…!? 篠原とおる先生がお贈りする弁護士・志摩律子の華麗なる事件簿、第1巻(全14巻)!! -
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仮出所してきたのは少年・義男。自らの暴走行為で警官を死に追いやった罪で投獄されていた。仮出所に尽力したのは弁護士・志摩律子だった。ただ迎えに来た父に感謝の気持ちもなく、反省の色もなく、相変わらず粗暴なままであった。父の心配を他所に、かつての暴走行為の仲間と連絡を取り合う義男。バイクと縁を切るつもりはさらさらなく、家族との衝突もあり、一方的に家を出ていってしまう。息子の犯した罪と遺族への罪悪感、そして義男の改まらない態度に悲観した父は、志摩に連絡をし、自殺をほのめかす……。篠原とおる先生がお贈りする弁護士・志摩律子の華麗なるサスペンス事件簿、人間関係が交錯する第2巻(全14巻)!! -
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一台の乗用車が猛烈なスピードで疾走する。運転手は幸子。暴走行為の挙句、トラックとの衝突事故を起こしてしまう。示談交渉は老弁護士の芝木が選出された。この芝木は志摩の恩師。かつてその事務所で司法修習生としてお世話になっていた。一方、事故を起こした幸子は自宅謹慎を余儀なくされていたが、自殺をほのめかす置き手紙を残し失踪してしまう。持病を抱える芝木は、早くに亡くなった長女の面影を幸子に重ねあわせ、未来ある少女を救うべく寝る間を惜しみ捜索を行っていた。そして居所をようやくつかんだ矢先、発作が芝木を襲う。志摩は芝木の意志をつぎ幸子のもとを訪れるが……。篠原とおる先生がお贈りする弁護士・志摩律子の華麗なるサスペンス事件簿、人間関係が交錯する第3巻(全14巻)!! -
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警察署に出頭してきたひとりの男。おもむろに拳銃を差し出し、昨夜起きた組長殺しの犯人は自分だと告げる。名は長山。青猪会所属の男だった。長山の話では、飲んだ帰りに一方的にからまれ射殺。撃った後でその男が赤熊組の組長だと気づいたと言うが……。長山の家族は弁護をほうぼうに依頼するもことごとく断られ、志摩のもとに依頼がやってきた。青猪組には悪徳顧問弁護士・大野木がいる。何故、自分の組の弁護人につかないのか? また現場を訪れた志摩は、その状況に違和感を抱く。もしかすると赤熊組組長射殺事件は事故ではなく、綿密に計画されていたのでは……!? 事件の真相に近づきすぎた志摩に、大野木の魔の手が襲いかかる。果たして……!? 篠原とおる先生がお贈りする弁護士・志摩律子の華麗なるサスペンス事件簿、人間関係が交錯する第4巻(全14巻)!! -
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早藤病院を訪れた太刀川は、院長に自ら調べ上げた巨額の脱税に関する証拠を突きつけた。この事実が明るみになれば早藤病院はお終いだ。太刀川は院長に、この事実を一切口外しない代わりに二千万円を要求する。背に腹はかえられない院長はその要求を飲むが……一週間後、新聞各紙に早藤病院の脱税摘発のニュースが報じられる。リークしたのは太刀川なのか? 院長は逆恨みから太刀川のことを洗いざらい捜査官にぶちまけ、太刀川は恐喝罪で逮捕されてしまう。何故、太刀川は早藤病院の脱税を調べていたのか……その奥には悲しい事実が隠されていた。弁護を担当することになった志摩が立ち上がる。篠原とおる先生がお贈りする弁護士・志摩律子の華麗なるサスペンス事件簿、人間関係が交錯する第5巻(全14巻)!! -
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雨の夜、タバコを買いに来たレインコートの女。1万円札で支払うと釣りを受け取り、慌てて立ち去っていった。不審に思った店主が女の1万円札を調べると、何と偽札であった!! 通行人の協力もあり、すぐさま逮捕された偽札の女・治子であったが、住所氏名以外は完全黙秘を貫いていた。弁護を依頼された志摩は、家族に話を聞くがとても自ら偽造をして犯行に及んだとは考えにくかった。治子は偽札を「拾った」というが、あの雨の中では偽札の絵の具が落ちて使い物にならなかったはず。では一体、あの偽の1万円札はどこからやってきたのか……!? 篠原とおる先生がお贈りする弁護士・志摩律子の華麗なるサスペンス事件簿、人間関係が交錯する第6巻(全14巻)!! -
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酒屋の笹崎が、配達中に階段から足を滑らせ転落、病院へと運ばれた。ゴルフの練習を邪魔され、面倒くさそうに診察を行う外科医であり病院長の大崎。くだした診断は「足首の骨折」と「打撲」だった。しばらく入院することになった笹崎だったが、骨折した足ではなく、強い腹痛を訴える。妻がナースコールをするも、大崎医院長は診察すら行わず、痛み止めを看護師経由で渡すだけであった。さらに異常な程に苦しみ始める笹崎。夫のただならぬ様子に不安を感じ、妻が病院長を強引に連れて病室へ戻ると……笹崎はすでに息絶えていた。病院長の死亡診断書には急性心不全の文字……。本当にそうなのか? 笹崎の妻は医療ミスによる損害賠償請求を志摩に依頼する。篠原とおる先生がお贈りする弁護士・志摩律子の華麗なるサスペンス事件簿、人間関係が交錯する第7巻(全14巻)!! -
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過労と持病の肝硬変で闘病中の木塚には、妻を亡くした後、献身的に10年も尽くしてくれた麻弓という女性がいた。木塚は今まで婚姻届を出すのは拒んでいたが、節目ということもあり、婚姻届を麻弓に手渡す。後は麻弓が記入して提出するだけだった。心から喜びをかみしめ、幸せな生活を新たに歩み始めようという矢先、木塚が倒れ、昏睡状態に陥ってしまう。絶望にくれる麻弓のカバンにはあの婚姻届が……。直ぐに提出するように言われていたことを思い出した麻弓は婚姻届を提出するが、その夕方に木塚が亡くなってしまう。提出時、昏睡状態であった木塚と麻弓の婚姻は成立するのか……遺族と麻弓の裁判が始まる。麻弓は志摩に弁護を依頼した。裁判の行方は……!? 篠原とおる先生がお贈りする弁護士・志摩律子の華麗なるサスペンス事件簿、人間関係が交錯する第8巻(全14巻)!! -
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水城をデートに誘うも何度も断られ続ける白井。どうしても水城をものにしたかったが、どうやら好きな男がいるらしい。お相手はアメフト部の島田。いちゃつく2人を目にし、嫉妬の炎が燃え上がる。そしてその夜、白井はある手紙を書いていた。宛先は水城、差出人は……島田!? その手紙を受け取った水城は狂喜する。憧れの島田からのデートのお誘いの手紙であったからだ。しかもプロポーズまで!? 目一杯おしゃれをし、待ち合わせ場所の喫茶店に入る水城。だが待てど暮らせど島田は現れない。怒って島田に電話すると、手紙など出していないという。そして封筒に残された手掛かりから、あっという間に白井の犯行とばれてしまう。白井は2人が自分を告訴するという話を耳にし、慌てて志摩の事務所に駆け込むが……。 篠原とおる先生がお贈りする弁護士・志摩律子の華麗なるサスペンス事件簿、人間関係が交錯する第9巻(全14巻)!! -
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志摩が帰宅すると隣の部屋の前に不審な男が立っていた。志摩の顔を見ると直ぐに立ち去ってしまったのだが、どこかで見た気が……。その夜、玄関のチャイムが鳴り響く。真夜中の来訪者は、隣の部屋に住む浅見であった。「どろぼうが入ったらしい!」と助けを求めてきたが、特に盗まれたものはなく、家具や本の位置が朝と変わっているらしい。これで三度目らしく、詳しく部屋を調べて見ると未開封のスコッチが半分以上も飲まれていた。やはり侵入者が……。そして翌日の夜、浅見の部屋の鍵が開く音がした。浅見はまだ帰宅していないはず。巡回中の警察官と慌てて帰ってきた浅見と共に部屋に入ると、そこにいたのは……なんと浅見の別れた彼氏だった!? 篠原とおる先生がお贈りする弁護士・志摩律子の華麗なるサスペンス事件簿、人間関係が交錯する第10巻(全14巻)!! -
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ひとときの休暇を楽しむことにした志摩。向かった先は萱島という小さい島だった。船を降りると入れ違いに病人が運ばれていく。無医村? だが島内を散策する志摩は診療所を見つける。病院はあるのに何故、船で病人が運ばれていったのか? すると診療所から患者が飛び出してきた。院内を覗くと医師が仁王立ちしている。左手には注射器、右手には酒瓶!? 原因はこの医師だった。医師は単身赴任の寂しさからか酒に溺れるようになり、メチャクチャな診察を繰り返しているらしい。島民は協議を重ね、その医師に出ていってもらうよう通告することになっていた。そんな矢先、子どもが大怪我で早急に治療を行わなければならなくなった。慌てて診療所に駆け込むと……案の定、酒に溺れた医師がいた。志摩はその医師と対峙する!! 篠原とおる先生がお贈りする弁護士・志摩律子の華麗なるサスペンス事件簿、人間関係が交錯する第11巻(全14巻)!! -
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仮出所で2年6か月ぶりに出所した中井を出迎える担当弁護士・志摩律子。中井には息子が一人いた。父が服役することになり、息子の圭一は、子宝に恵まれなかった中井の兄夫婦の養子となっていた。「今後、絶対に圭一には会わない」……これが兄との約束だった。しかし急遽、九州へ転勤が決まったことで中井の気持ちが大きく揺らいでしまう。ひと目、息子の姿を見てから旅立とう。その願いに心動かされた志摩は、中井を息子の住む町へと連れて行く。しかし圭一の姿はどこにも見当たらない。意を決して兄夫婦の家にも立ち寄るが……姿は見えない。未練を断ち切りこのまま去ろうとしたその時、圭一の居場所を耳にする。圭一は意外なところにいた……。篠原とおる先生がお贈りする弁護士・志摩律子の華麗なるサスペンス事件簿、人間関係が交錯する第12巻(全14巻)!! -
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突然の雪崩で消息を絶ったパーティー。その中には志摩律子が顧問弁護士を務める河野機工の社長の息子・河野孝一もいた。孝一は実の息子ではなかった。子宝に恵まれなかった社長夫妻の養子に迎えられ、大切に育てられてきた。孝一の妻も社長が見合いをさせた結果だった。慌てて現地へ向かった河野社長と孝一の妻・厚子が目にしたのは、願いも虚しく、変わり果てた姿の息子の姿だった。そしてその傍らには孝一の遺体にしがみつき号泣する女……大学時代から孝一と付き合いを続けていた愛人であった。孝一の遺体を前に女は河野社長と妻に言い放つ。好きでもない女と結婚させられ、孝一はずっと耐えてきたのだと。そして河野社長と孝一の妻・厚子は、ある決断をすることになる……。篠原とおる先生がお贈りする弁護士・志摩律子の華麗なるサスペンス事件簿、人間関係が交錯する第13巻(全14巻)!! -
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ラッシュアワーの電車の中、女に手をつかまれる男。女は痴漢だ、と言い放った。男は全力で否定するも、取り押さえられ、警察に突き出されてしまう。男は執拗に痴漢容疑を否定するが、ご多分に漏れず男に不利な状況となっていた。痴漢冤罪!? そして取り調べをすすめる中で、その男・大森は悪質な箱師(電車専門のスリ)であり、前科が3つもあることがわかった。大森はすでに足を洗っているのだが、前科ありという印象から、状況は悪くなるばかりだった。そんな中、大森の妻が志摩律子に相談にやってきた。志摩の大森との接見でも、足を洗い、子どもを2人抱える大森が、そのような行為をする理由が見当たらなかった……志摩は被害者の自宅へと向かった。そこでは男と痴話ゲンカする被害者の姿が……。果たして真相は!? 篠原とおる先生がお贈りする弁護士・志摩律子の華麗なるサスペンス事件簿、人間関係が交錯する最終巻(全14巻)!!
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