演歌の達 5
大物女優・八島むつみの芸能生活30周年記念アルバムを制作することになったタツ。喜んで引き受けた仕事のはずが、八島むつみのやる気のなさにタツは切れてしまう。「彼女と仕事はできない」というタツに、八島むつみの所属事務所の社長であり、実弟でもある小西は「彼女がやる気をだすような良い曲を用意して欲しい」と言うのだが……。
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敏腕ディレクターの牧比呂美が、その歌唱力に惚れ込んだ水原紬。名もないバンドのボーカルだった紬の将来性を信じて、牧は定例会議で彼女をソロで売り出す提案をする。名もない女子大生をデビューさせるという大胆な提案だったが紛糾することもなく、牧の提案をそのまま受け入れる形で会議は終了した。あまりにも、あっけなく水原紬のデビューが認められたことで、牧の発言力の大きさに感心する達。しかし、そんな達にある社員が“牧の提案があっさり通ったのは、彼女を他社から引き抜いてきた富山部長が彼女の後ろにいるからだ。それというのも、牧は部長の愛人だからだ”という良からぬ噂を吹き込む。しかし、こんな噂を立てられている当の二人は、全然意に介することもなく仕事に打ち込んでいく。そして、ある夜。牧は紬のデビュー曲の作曲を“伝説の男”に依頼する予定だと達に告げる。その男の名は「坂戸諒」。坂戸はかつて、アイドルから演歌歌手までに曲を提供し、ヒットを連発していた作曲家だったが、突然姿を消してしまった謎の男だった………
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