演歌の達 4

声優アイドル・江夏祥子のアルバムを制作中の、新米ディレクター・越川達。自分の言葉で歌ってみたい、という祥子の意見で彼女自身が作詞をすることになった。しかし、いくら待っても彼女の詞は完成しない。しまいには、祥子が「詞を書かない」と言い出して……

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  • 演歌の達 1

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    演歌をこよなく愛し、“演歌の逹”と言われる日を夢見て大手レコード会社「テイトウレコード」に就職した越川逹は、一年半の営業部勤務の後、念願の制作部への異動の内示を受けて大喜び。その夜。逹は新宿で偶然、知り合いの若手歌手・宮内さやかに出会う。彼女は、逹が初めて店頭キャンペーンを担当した演歌歌手で、その成長を楽しみにしていた歌い手だった。しかし、逹はその宮内さやかから、歌手をやめて故郷に帰る決心をしたということを告げられる……
  • 演歌の達 2

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    敏腕ディレクターの牧比呂美が、その歌唱力に惚れ込んだ水原紬。名もないバンドのボーカルだった紬の将来性を信じて、牧は定例会議で彼女をソロで売り出す提案をする。名もない女子大生をデビューさせるという大胆な提案だったが紛糾することもなく、牧の提案をそのまま受け入れる形で会議は終了した。あまりにも、あっけなく水原紬のデビューが認められたことで、牧の発言力の大きさに感心する達。しかし、そんな達にある社員が“牧の提案があっさり通ったのは、彼女を他社から引き抜いてきた富山部長が彼女の後ろにいるからだ。それというのも、牧は部長の愛人だからだ”という良からぬ噂を吹き込む。しかし、こんな噂を立てられている当の二人は、全然意に介することもなく仕事に打ち込んでいく。そして、ある夜。牧は紬のデビュー曲の作曲を“伝説の男”に依頼する予定だと達に告げる。その男の名は「坂戸諒」。坂戸はかつて、アイドルから演歌歌手までに曲を提供し、ヒットを連発していた作曲家だったが、突然姿を消してしまった謎の男だった………
  • 演歌の達 3

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    ベテラン演歌歌手・天野史郎の新曲は、なんとロックバンド「ジョイライド」の森治道に依頼することになった。ロッカーに“演歌”という異なるジャンルの曲作りを依頼することに対して達は不安を覚えるが、天野の歌声を聴いた森は前向きな姿勢を見せる。しかし、調子にのって発した達の一言に森は「ロックだの、演歌だの…わかったふうな口きかねえでくれねえスか」と態度を一変させる。
  • 演歌の達 4

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    声優アイドル・江夏祥子のアルバムを制作中の、新米ディレクター・越川達。自分の言葉で歌ってみたい、という祥子の意見で彼女自身が作詞をすることになった。しかし、いくら待っても彼女の詞は完成しない。しまいには、祥子が「詞を書かない」と言い出して……
  • 演歌の達 5

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    大物女優・八島むつみの芸能生活30周年記念アルバムを制作することになったタツ。喜んで引き受けた仕事のはずが、八島むつみのやる気のなさにタツは切れてしまう。「彼女と仕事はできない」というタツに、八島むつみの所属事務所の社長であり、実弟でもある小西は「彼女がやる気をだすような良い曲を用意して欲しい」と言うのだが……。
  • 演歌の達 6

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    実力と人気とを兼ね備えたメンバーをバックにライブ活動を続ける世津子は、達のもくろみ通り、メキメキとその実力を開花させていった。ライブ動員数もカセットの売り上げも好調で、確かな手応えを感じてはいるものの、達の心中はどこかすっきりとしない。というのも、今後どのように世津子をデビューさせればいいのか、その答えを見出せずにいたからだった。そんなある日、いつものように世津子のライブを観にでかけた達は、ライブハウスで意外な人物に出会う。その人物とはなんと、世津子を破門した演歌の大御所・稲城壮一、その人だった!!
  • 演歌の達 7

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    「聴いてもらいたい歌がある」。意中の人・フクちゃんと食事の約束があったにもかかわらず、ベテラン歌手・天野の呼び出しに応じた達。達をわざわざ呼び出して聞かせたかっただけあって、天野は、メロディーと詞とが調和した、見事な歌を聞かせるのだった。シングルでも勝負できそうな見事な出来栄えのその曲に、達は疑問を抱く。「どうしてお蔵入りせにゃならんかったのですか?」。そんな達の問いに、天野は静かに語り始めるのだった。
  • 演歌の達 8

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    せつこたちのバンドの演奏を聞き、燦蔵に全てを委ねることにしたタツ。その燦蔵は、せつこたちのデビュー曲をライブレコーディングする、という斬新なイベントを提案、ラジオ番組を使って彼女たちの曲を流し始める。だがそんな折、燦蔵の前に不気味な女性が現れて……!?
  • 演歌の達 9

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    ゼンジの歌を聴きたいという一心で、諦めずに交渉を続けるタツ。その思いが通じ、ゼンジのライブを急遽やってもらえることに!ライブ当日、固唾を飲んでステージを見つめるタツを、ゼンジの歌声が圧倒する。ところが、一緒に聴いていた燦蔵は、納得がいかない様子で……!?

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