アルキメデスの大戦(4)
水雷艇転覆事件に端を発する海軍全艦艇の改修事業。その総指揮を執る事で海軍内での発言力を増した平山造船中将は、櫂に白紙に追い込まれた戦艦「大和」計画の復活を目論む。それを危惧した櫂直は、海軍内で蔓延る大艦巨砲主義そのものを無くすべく、高性能な新型戦闘機の開発に参画する。そして山本五十六仲介のもと、三菱の設計士・堀越二郎氏と出会うが……。
- 巻で購入 全38巻完結
-
話で購入
話購入はコチラから
前へ
1
※未発売の作品は購入できません
- 巻で購入 全38巻完結
-
話で購入
話購入はコチラから
メディア化情報
メディア化情報
-
映画化
「アルキメデスの大戦」
2019年7月26日公開
出演:菅田将暉、浜辺美波、柄本佑
スタッフおすすめレビュー
※ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい
スタッフおすすめレビュー
※ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい
アルキメデスの大戦の関連漫画
アルキメデスの大戦の関連漫画
「三田紀房」のこれもおすすめ
「三田紀房」のこれもおすすめ
この漫画に関連する特集・キャンペーン
この漫画に関連する特集・キャンペーン
1933年の日本海軍を舞台にしているのに、主人公のファーストミッションは「超巨大戦艦建造費用の見積もりの調査」というもの。読み始めたときは正直、「え、地味すぎないか?」と思いました。建造費用がどうこうって裏方のさらに裏方の話じゃないですか、と。
しかし、読み進めていくと、自分の浅はかさを思い知らされます。まず、主人公・櫂直がかっこよすぎる。東京帝大中退の数学の天才で、英語・仏語・独語もペラペラ、しかもイケメンで女性にもモテるんです。
戦艦に関する知識はゼロという状態で、海軍省経理局という超絶アウェイにいきなり放り込まれて、数学の才能一本で真実を解き明かしていく――そんな下剋上ファンタジスタぶりを見せつけられるだけでも痛快で面白いのに、国防や戦争が抱える矛盾、上層部の軍人たちの曲者ぶりなど、読者を唸らせる要素がたっぷり盛り込まれています。
さすが、庵野秀明氏、かわぐちかいじ氏、秋本治氏が帯に推薦コメントを書いているだけあります……! このお三方の並び、信頼感しかないですよね。
正義感が強く平和を愛する櫂が、新型戦闘機を開発するなど、図らずも戦争の要となる技術戦略畑に深く関 わるようになっていく様が、物語の面白さであると同時に、戦争に向けて動き始めた世界からは誰も逃れられない……という恐ろしさを物語っているようでもあります。『ドラゴン桜』(講談社)や『インベスターZ』(コルク)を世に送り出した三田紀房先生ならではの、“面白くて考えさせられる”作品です!
続きを読む