横浜線ドッペルゲンガー 4
『横浜線彫刻家連続殺人事件』 お前はその事件の犯人にされ『死刑』にされる。若き彫刻家・剣崎マコトは、突如現れた『未来』の『自分』にそう告げられる。真犯人への復讐を誓う剣崎。事件を防ぎたいマコト。2人の自分で捜査を開始した剣崎マコトは、ついに真犯人を追い詰め、突き止める! しかし、そこで待っていたのは『自分同士』の対決だった!! 復讐したい『剣崎(じぶん)』を止めたい『自分(マコト)』。自分の相棒は自分。自分の敵も自分。この事件の行き着く先は…!? 唯一無二のドッペルゲンガーサスペンス。ついに完結。
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※ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい
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第1巻冒頭から主人公の死刑執行のシーン。彼は「横浜線彫刻家連続殺人事件」容疑者として冤罪を訴えるも、死刑は執行されてしまう。そこから主人公が事件の前までタイムスリップして「未来」を変える。
そんな「よくあるクライム・サスペンス」に思える本作だが、他の作品と大きく異なる点は、主人公が過去の自分と共存すること。つまり未来からタイムスリップしてきた主人公が自らドッペルゲンガーとなって未来を変える。これはあらすじだけで既に面白い。
実際の都市伝説として、「自分のドッペルゲンガーを見ると死ぬ」という有名な通説もあり、そんな通説を応用したクライマックスとなるのか、見事真犯人を見つけ未来を変えるのか、そうなるとドッペルゲンガーとしての自分はどうなってしまうのか、今後の展開に要注目。