さよなら恋人、またきて友だち ~宮内ユキについて~(3)
【誘拐されたΩ(オメガ)の少年、発見。】兄と幼い弟の2人で訪れた遊園地。それは楽しい家族の思い出になるはずだった。しかし弟の春人(はると)は誘拐され、性的な搾取を受ける。保護者として目を離してしまった自分を責める兄の鳴海(なるみ)。春人はいつまでも見つからず、時ばかりが過ぎていく。鳴海は弁護士になり、弟探しに人生を捧げる。だが、そこには鳴海が思いつきもしないような綻びがあった。ユキを助けた鳴海、鳴海を支えたいユキ、皆を笑顔にしたいルカ、それぞれの想いがゆっくりと一つになっていく。※本作品はアンソロジー『オメガバース プロジェクト-シーズン7-』シリーズにて連載された作品に、加筆修正・描き下ろしを加えたコミックス版です。また、単話配信もしておりますので重複購入にお気をつけ下さい。
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“自分が不幸でいることで、自分は幸せになれる。”
“大好きな相手が辛いことで、安らぎを覚える。”
幸せと不幸せについて、こんなにリアルに向き合ったBLがあっただろうか。ドロ沼地獄BLが好きな人は1作目から一気に読んで欲しい。
1作目『さよなら恋人、またきて友だち』
2作目『さよなら恋人、またきて友だち~ロスト・チャイルド~』
この続きで長編の本作は、幸せと不幸についてがテーマ。
カナエの兄、宮内ユキが、弁護士の鳴海に救ってもらったお礼に鳴海の失踪した弟を探すため、人身売買組織に体を売りながら過ごす中で
描かれる各々の「幸せ」。
一方から見ると幸せで、もう一方から見ると不幸せであっても、それは彼らにとって確実に正しいものである。
誰もが自分の幸せを押し付けて他人を不幸にし、他人に幸せを押し付けられて不幸になる。
各キャラクターの幸せについて追ううちに、読み手の自分の幸せについても深く考えさせられてしまう。
また、ユキのセリフに「不幸であってもごはんはおいしいし、楽しいと感じる瞬間もある。なんで悲しみだけで自分をいっぱいにできないんだろう。」という印象深いもの がある。
人間とは、どんな状況でも幸せを拾えるようにできているのかもしれない。
この作品のキャラクターが全員幸せになれるように、ただ願うばかりである。
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