アサギロ~浅葱狼~ 7

幕末、江戸。
近藤勇の試衛館には彼に惹かれる男達が
ぞくぞくと集っていた。
それに比例するように、無名の無骨道場だった試衛館の名も江戸の町に、少しずつ知られていく…

沖田惣次郎は、書物を読みふけり、
幕府の機関である講武所への仕官も内定した師への不満を隠さない…

そんなふたりに今…
ある闇が迫る…「一」の男という闇が!!
その男の正体とは…!!?

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スタッフおすすめレビュー

※ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい

「新撰組」の作品は数あるが、もうお腹いっぱいという人にも是非読んでもらいたい作品。
剣術メインのストーリー構成と迫力満点の立会い、そして個性豊かなのちの「狼」たちのコミカルなやり取りがこの作品の魅力だ。
沖田総司となる惣次郎は格別の強さと「頭の弱い」感じの微妙なバランスが魅力的。そして、惣次郎が慕う近藤勇は引きこもり気味だが、圧倒的な大らかさと立会時の凄まじい迫力に読んでいて引きこまれてしまう。
そんな二人が通う道場・試衛館には、竹刀剣術とは異なる「斬る」ことを主とした教えと人を引き付ける近藤の魅力で「狼」が次々に集う。一人一人の「狼」を背景から丹念に描き個性豊かに仕上げているのも作品の魅力だ。
ただ、やはり一番の魅力は見ごたえ十分の立会シーン。刀は斬れる。その当たり前を存分に活かした描き口は、迫力がコマから溢れだす。

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