ひとりでしにたい(2)

悠々自適の老後を過ごしていたはずの伯母がまさかの孤独死。山口鳴海(やまぐちなるみ)、35歳独身、美術館学芸員の人生は婚活から終活へと急旋回。よりよく死ぬにはよりよく生きる。最終&絶対王者を目指し、黄泉(よみ)へと激走中。

ライフプランナーと称する同級生の魔の手に落ちかけ、女である弱さと加齢を痛感する鳴海。伯母の墓参りを通じ、お寺とどうつきあうか、お墓はどうするのかなどなど、避けては通れない問題に激しく体当たり。

現実を忘れさせない、向き合わざるを得ないこの漫画がヤバい第1位。みんなで生きればこわくない!

ニャオ(なお)、月刊モーニング・ツー(講談社)始まった衝撃連載は、コミックDAYS(講談社)に媒体を移して絶叫継続中です

FRIDAYデジタル(講談社)、FRAU(同)、SPA!オンライン(扶桑社)、産経新聞、トウシル(楽天証券)などで、作者インタビューほか関連記事が配信されました(2020年末現在)

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スタッフおすすめレビュー

※ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい

「孤独死への不安」という重々しいテーマを実にコミカルに描いている作品です。主人公の山口鳴海は、叔母の孤独死をきっかけに「一人できれいに死ぬ」ことを目標に終活を考えていきます。しかし、目の前に立ちはだかるのは結婚・介護・老後資金というかなりハードな課題ばかり。職場のエリート後輩の那須田にも「何も考えてこなかったからですね」と自身の無知を思い知らされる始末…。鳴海は易々と結婚に踏み切ることもできない(そもそも相手がいない)ため、きれいな孤独死に向けての学習を始めるのだった。
めちゃくちゃ重めの鬱マンガ…?と見せかけて実は、登場人物みなキャラが濃く、ネタ要素も多いです。それでいて、たしかに人間だれしも、家族がいてもいなくても死ぬのだから準備しなければいけないよなぁ。といつの間にか主人公を自分事のように追っていってしまう。結婚しない、子供をもたないという選択が当たり前の世の中であるからこそ生まれたテーマですし、令和の時代にぜひおすすめしたいマンガです!

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