明日、私は誰かのカノジョ 8

「一番嫌いなモノ、田舎」
ゆあ 高校3年、春。
カブキに生き、『今』を生きる二十歳の女の子、ゆあの前日譚を描く番外編『Stairway to Heaven』開幕。
そして第四章「Knockin’on Heaven’s Door」、本巻にて完結。

今巻は加筆修正にくわえ、カバー裏にサイコミ連載時にイベントにて特別掲載された「萌とゆあの夏の日のif」イラストを収録する。

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  • 明日、私は誰かのカノジョ 1

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    「一週間に一回、私は【誰か】の彼女になる」 彼女代行として日々お金を稼ぐ女子大生と彼女に魅せられた男達の、恋愛のリアルを描くビターラブストーリー。第1巻は主人公の雪を偽の彼女としてレンタルした若きサラリーマン、壮太と雪の歪な恋愛模様を描く。あくまで客と彼らの理想の女を演じる代行彼女…二人の心の距離は果たして近づくのだろうか――
  • 明日、私は誰かのカノジョ 2

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    「男なんて、みんな簡単」埋められない孤独を抱え、寂しさを男で紛らわす女子大生、リナ。彼女が求め、辿りつく先は一体…。『明日カノ』第2巻は女子大生のパパ活をテーマに、そのリアルかつ生々しすぎる描写で共感と賛否両論を巻き起こした現代の若者の男女事情を描く。金と男と心と友情、どれを選べば人は幸せにたどり着けるのか――答えを教えてくれる大人は、ここにはいない。
  • 明日、私は誰かのカノジョ 3

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    「あたしがこの顔になるまで、何百万かかったと思ってんの?」  見た目に固執し、すべてを嘘で覆い隠すアラフォー女子、アヤナ。 美を求め老いに抗う彼女の孤独な戦いが始まる。 現代女子のリアルを緻密に描く大人気ビターラブストーリー『明日カノ』。 美醜や整形をテーマに置いた第3章『1mm』、開幕―― 見た目が良ければ幸せなのか、美しさは誰の為なのか。 アナタはこの物語にどんな答えを見出すだろうか。
  • 明日、私は誰かのカノジョ 4

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    「可愛いって褒めてくれたこの顔だけど、本当は原型なんかとどめてない」 美醜に囚われ整形を繰り返すアラフォー女子、アヤナ。 次なる整形の費用を捻出するため、彼女が選んだ手段は客からの“裏引き”行為だった。 己の求めるものを手に入れるため、人はどこまで戦い続けられるのか。 美と醜、男と女、善と悪、理想と現実。 連載時多くの議論を呼んだ『明日カノ』第三章『1mm』、佳境――
  • 明日、私は誰かのカノジョ 5

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    「女だから×××であるべきだなんて馬鹿馬鹿しい。私は違う」 ステータスは全て普通か並以下。 他人に話せる『物語』なんて悲劇も英雄譚も持ち合わせていない。 けど『自分』は持ってると語る女、萌。 偶然か運命か、そんな彼女の前に『普通』を変える天国の扉が現れた―― 夜の街、新宿を巡る純粋で醜悪な人間模様 『明日カノ』第四章『Knockin’on Heaven’s Door』開幕。
  • 明日、私は誰かのカノジョ 6

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    「女らしさを見せつけられるたび、私の中の劣等感が刺激されてたまらない気持になる…」 夜の街で『ゆあ』と名乗る女子と出会い、流されるままホストクラブに足を踏み入れた萌。 この何気ない出会いと体験が、彼女と彼女の『自分らしさ』を熱狂と波乱の物語へと飲み込んでいく―― 人生の分岐点で現れる『扉』の数々。 その先が天国か地獄かは開けてみなければ分からない。 第四章、主人公はまだいない。
  • 明日、私は誰かのカノジョ 7

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    「今まで味わったことない…こんな高揚感――」 気の合う仲間、自分を見てくれる優しい男たち、夜に煌めく光の渦。 新宿・歌舞伎町で新たな世界の扉を開いた萌は 美しく軽やかに、そして深く深く夜の街に染まっていった。 その優しさは誰のためか その犠牲は何のためか その愛は、本物か。 私が私でなくなる時、この街は最も輝きはじめる。
  • 明日、私は誰かのカノジョ 8

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    「一番嫌いなモノ、田舎」 ゆあ 高校3年、春。 カブキに生き、『今』を生きる二十歳の女の子、ゆあの前日譚を描く番外編『Stairway to Heaven』開幕。 そして第四章「Knockin’on Heaven’s Door」、本巻にて完結。 今巻は加筆修正にくわえ、カバー裏にサイコミ連載時にイベントにて特別掲載された「萌とゆあの夏の日のif」イラストを収録する。
  • 明日、私は誰かのカノジョ 9

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    「推しってなんだよマジウケる」 アナタが崇め奉るカレもカノジョもそのモノも、誰もアナタを見ていない。 推しと言う名に踊らされ、人生捧げて日々を狂わせ幸せだって思い込み、 カレやカノジョやモノやカネ、それこそ正義、ワタシの全てと疑わない。 ねぇ、それってなんていうか知ってる? 第5章『洗脳』、開幕。
  • 明日、私は誰かのカノジョ 10

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    「こんなに推し事がんばってるのに!」 矮小な世界に閉じこもり植え付けられた価値観で判断し、大きな主語で自分を正当化する。 『尊い推し』が生み出した目に見えない怪物たちがいる。 ――アナタにとって推しってなんですか?
  • 明日、私は誰かのカノジョ 11

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    17歳の誕生日 大人になりたくなくて 25歳までには死にたいと思った。 25歳の誕生日 このまま楽しく後悔しないまま 30歳で死にたいと願った。 30歳の誕生日 死ぬ時に後悔せずにいたい 明日死んでもいいように今を生きる そう誓った。 そして今、死ぬこともできず生きる意味も見いだせないまま 私はここにいる。 第6章「What a Wonderful World」開幕――
  • 明日、私は誰かのカノジョ 12

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    「あの頃 確かに私は無敵だった」 ただ生きているだけでお金も手に入った。 ただそこにいるだけで価値を認められていた。 でも、世界のすべてが素晴らしく輝いていたあの頃は 今の私を救ってくれない。 気が付けば私は何もない ただの四十過ぎの孤独な女になっていた。 誰か助けて――
  • 明日、私は誰かのカノジョ 13

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    「頑張って生きようね」 歳をとれば大人になれると思っていた。 けどそれは真っ赤な嘘で、私はずっと 歳だけ重ねて子供のままだった。 学ぶことも、省みることもせず ただただ流され40歳を越えて。 今更遅いかもしれない。何も変わらないかもしれない。 それでも「世界は素晴らしい」と言えるように。 私は、頑張る。 第6章「What a Wonderful World」閉幕――
  • 明日、私は誰かのカノジョ 14

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    「これは恋愛じゃない」 ”普通”がわからない女と”普通”を欲しがる男。 自分ではどうしようもなかった歪み。 その中で生きてきた二人の出会いは果たしてどこへ向かうのか。 最終章『No Woman No Cry』 人並みの幸せを手に入れるため、私達は――
  • 明日、私は誰かのカノジョ 15

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    「傷の舐め合いかもしれない        でもそれがこんなに心地いいなんて」 これまで誰にも話せなかった。 誰にも理解されないと思っていた。 ーー孤独を感じていた。 あなたと出会えて初めて私は一人じゃなくなった。 そう思えたはずなのに。
  • 明日、私は誰かのカノジョ 16

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    「普通なんて実は無いんじゃない?」 誰かの言葉に気付かされ、誰かの言葉に救われた。 私と同じ気持ちを持つあなたにも出会えた。 生まれて初めて、この人生に普通の幸せを感じた。 でも…この私の歪みは消えない。 幸福は麻薬のようで、束の間の痛みを忘れさせてくれるけど それを失う時の苦痛は耐え難い。 それならいっそ、幸せなんて要らないんじゃ無いんだろうか--
  • 明日、私は誰かのカノジョ 17

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    どんなに辛く、悲しいことがあったとしてもカノジョ達は諦めない。 背を伸ばし、まっすぐ前を見て歩き続ける。 もちろん必ずしも全てうまくいくとは限らないけど、 きっとそれでもたまには笑って生きていくだろう。 強かに、逞しく。 大丈夫、きっとなんとかなるよ―― 「明日、私は誰かのカノジョ」、堂々完結。

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メディア化情報

  • ドラマ化

    「明日、私は誰かのカノジョ」

    2022年4月12日~ MBS、TBS
    出演:吉川愛、横田真悠、齊藤なぎさ

スタッフおすすめレビュー

※ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい

みんな私の中身なんか知りもしないし興味もないくせに。

そんな空虚感を感じながらも、
一週間に一回、彼女は誰かの「彼女」になる。
そうして、都合のいい女を演じる。

「幸せな家庭」を手にすることができなかった雪。
将来に何の望みも抱けず、メイクで火傷の痕を消し、己を偽る事で生き延びてきた。
そんな彼女の選んだ仕事は「彼女代行」。

最初は雪の客として出会った壮太だったが、次第に雪に夢中になってしまう。
しかし、家族に愛されて育った壮太に対し、雪は分かり合えないという実感だけが強くなってゆく。

偽りの関係、偽りの存在から発生した想いもまた、偽りなのか。

人と人との関係と男女の恋愛感情。
必ずしも深い関係だけが良い訳ではない。
心の距離について考えさせられる、ダークではなくビターな物語。

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