日に流れて橋に行く 6

【雑誌掲載時の著者カラー原画を収録したリマスター版!】虎三郎と鷹頭は、カタログ製作のために時子がコーディネイトした新時代の女性を、新作小説の題材にしてもらうべく白石辰春のもとを訪れ――。 圧倒的な資金不足に陥りながらも次々と新規事業を推し進める虎三郎。その身を案じる五百雀(いおさき)のもとに三つ星を離れた元番頭・藤村から思わぬ提案が持ち込まれ……。心揺れる五百雀が下した決断とは!?

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スタッフおすすめレビュー

※ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい

時は明治末期。傾きかけた老舗呉服屋を、英国帰りの三男・星乃虎三郎が立て直す!というお話ですが、これがめちゃくちゃ面白かった!
競合の呉服屋が近代化の波に乗り、どんどん先へ進んでいくのに、虎三郎の店「三つ星」は依然として旧体制のまま。客足も遠のき、これでは未来がないと、虎三郎は英国で知り合った実業家の青年・鷹頭と二人で「三つ星」の改革を始めます。
従業員たちは、最初こそ反発するものの、虎三郎の商才と人心掌握術の上手さにほだされていきます。
初めての女性店員、下足番の廃止など、改革の内容がまた「明治」という時代をよく表していて、「ああ~これが文明開化!」という気分にさせられます。
打算か、友情か、虎三郎と鷹頭の関係も気になるところ(このあたりの描写は、さすがBLで人気の日高ショーコ先生という感じ)。
お仕事漫画が好きな人には、ぜひ読んでいただきたい。丁寧に織り込まれた時代背景と、痛快なストーリー描写に引き込まれる良作です。

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