ペリリュー ―外伝― 2
アニメ化決定の『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』スピンオフ第2弾!!昭和19年9月、激しい戦闘が続くペリリュー島で海へと追いやられた『入来周作の戦い』、やるかやられるかの戦場で精神をすり減らす米兵の兄弟に届いた『戦場からの便り』、昭和20年春、いつか来るはずの反攻の日に向け、兵士をまとめようと奮闘する島田を支える『泉康市の願い』、戦いの止んだ島へと戻ったニーナとケヴィンが『おぼえていること』、戦場で親友を亡くしたという父へ息子が届ける精一杯の思いやり『お父さんへ。』――これは本編では描き切れなかった大切な物語、まだ描かれていない戦争の記録。巻末には1巻に続き豪華ゲストによる解説を収録!!
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※ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい
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第二次世界大戦時、ペリリュー島は日本軍にとって大切な軍事基地だったそう。「楽園のような南の島が昔は戦場であった」そのことは史実として知っていましたが…。
主人公は漫画家志望でありながら、兵士になってしまった気の弱い青年。 武田一義先生のホッコリとした絵柄はとても親しみやすいのですが、それが戦場という悲惨な場所とのコントラストを強めている感じがしました。
日を追うごとに減っていく食糧、日本とは違う温度と湿度。なんとしても敵を攻撃しようとする上官、そして戦友たち…極限の中での人間関係の描写が胸に刺さります。
読後は「あ~、現代日本に住んでてよかった…」と思うこと間違いなし!ホント平和が一番!!