ダイヤのA(22)

しのぎを削る西東京地区大会決勝。9回裏、青道(せいどう)、最後の守備。1点リードするも、最後のアウトが果てしなく遠い……。沢村(さわむら)の集中力と重圧(プレッシャー)も極限に達し――。長きにわたる激闘、いよいよ最終局面!! 死力を尽くしたその果てに“夢の舞台”甲子園への切符を得るのは青道高校かそれとも、稲城(いなしろ)実業か!?

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スタッフおすすめレビュー

※ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい

試合に出ること。
それを当たり前のことのように描いているスポーツマンガは、やはりフィクションだと感じてしまう。
『ダイヤのA』は野球エリートを集めた強豪校を舞台にした高校野球マンガである。甲子園に出ることはとても難しいことだが、甲子園を目指すチームで試合に出ることは、同じくらいに難しいことだ。甲子園のアルプススタンドで声を張る3年生が美しいのは、彼らの中にはチームの誰よりも練習をして、それでもベンチの18人に入れなかった男がいるからである。
試合に出られない悔しさが高校球児を大人にするし、レギュラーを奪うための努力が青年を男にする。そんなことを、このマンガは教えてくれる。そして「そこ」を描くことが、プロ野球ではなく高校野球を描く意味なのだと、私は思う。(書店員・アンコウ)

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