勇午(14)
交渉人(ネゴシエイター)・勇午、死す――! バンコクで勇午の死亡が確認された。たった一枚の写真を巡り、米軍第七艦隊が展開する。「失われし12番」「レディ・インドチャイナ」「XM785」――米軍のベトナム撤退から24年、数々の謎が白日の下に晒(さら)され、ひとつの線でつながる。交渉(ネゴシエイト)とは、言葉を武器にした戦いである――。
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世界一の交渉成功率を誇る交渉人(ネゴシエイター)「別府勇午」(べっぷゆうご)。日本のビジネスマンが反政府ゲリラ集団に誘拐され、多額の身代金が要求される事件から物語は始まります。巻数を重ねるごとに、アジア地域を中心とした世界各国のテロリストたちとの交渉に挑む勇午。本作品を読むと、人命を第一優先とする交渉の難しさがよく分かります。
中東のテロリスト集団による邦人人質事件で、日本もまさにテロの脅威にさらされています。マンガの中の世界が現実のものとなってきた今、思わず勇午のような交渉人がいることを切に願ってしまいます。
「ゴルゴ13」など国際情勢や紛争が舞台の作品が好きな方にもおすすめのシリーズです。