遮那王 義経(10)
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本物の牛若の義父である藤原長成は、金売り吉次という商人に頼み、漂太(遮那王)を奥州平泉へと逃がすことにする。しかし、奥州行きを前にして、遮那王は五条大橋に出没する怪僧・武蔵坊弁慶の噂を聞く。弁慶の正体は、かつて生涯の友情を誓った鬼若なのか? 漂太は弁慶の悪行を止められるか!? いざ決戦、五条大橋! そして、漂太は奥州を目指す。しかしそこにも清盛の監視の目は光っていた……! -
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「遮那王」最後の日──。奥州行きの途中、ついに名を改める漂太(遮那王)。牛若の父・源義朝の名から“義”の一文字を、そして、鞍馬寺の仲間や思い出を表す字“経”を用い、自らの手で元服し、「源義経」と名乗る! 一方、業を煮やした平清盛は、宋銭五百貫の賞金を遮那王の首にかけた。賞金稼ぎの目をくらますため、漂太と弁慶は吉次たち一行と別れ、一時的に山賊「夜叉党」に入ろうとするが……!? -
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武蔵坊弁慶とともに奥州を目指す漂太(義経)の首に、平清盛が五百貫の賞金をかけた。賞金稼ぎたちへの目くらましにともぐりこんだ山賊団「夜叉党」で、漂太は頭(かしら)の“盛(もり)”という男に出会う。過去のしがらみを曲げてでも漂太を守ろうとする盛に、漂太は新たな絆を感じる。「勇の者」、現る! ──そして、白河の関へ行く期日も迫る中、漂太は伊豆を訪ねる。本物の牛若の兄・源頼朝に会うために……! -
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漂太(義経)、未知の世界・奥州平泉へ!! 伊豆に流された本物の牛若の兄・源頼朝に会い、平家打倒の決意を固くする漂太。山賊の頭、伊勢三郎能盛(いせさぶろうよしもり)、通称“盛さん”を「勇の者」として臣下につけた漂太一行は、白河の関を目指す。そこから先は奥州、平家の手も届かない別世界。その中心、金色の都市・平泉に座すのは、奥州十七万騎の王、藤原秀衡(ふじわらのひでひら)! 新編・奥州編、ここに開幕! -
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「忠の者」武蔵坊弁慶と「勇の者」伊勢三郎能盛を従え平泉に入った漂太(義経)一行。奥州の王・藤原秀衡(ひでひら)に、率直に「平家打倒に力を貸してほしい」と告げた漂太は、人物を見極めるまで、と秀衡のもとに身を寄せることになる。そこで出会った秀衡の家臣、佐藤継信・忠信兄弟に私怨を抱く者の襲撃計画を知った漂太は……? 勝ち目のない戦いに挑もうとする本物の武士・佐藤継信を救うため、漂太は秘策を練る……!! -
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佐藤兄弟の危機を救い、信頼を得た漂太(義経)。が、そんな兄弟も問題を抱えていた。兄に勝てぬ弟は、複雑な思いを抱いていたのだ。そんな時、物の怪騒ぎが持ち上がる。漂太は二人の距離を縮めることができるのか? そして、平家打倒の力添えをと頼んだ漂太に対し、奥州の覇者・藤原秀衡(ひでひら)は、その度量を試そうとする。「息子の馬を借りてきてほしい」という、一見簡単な頼み事に隠された秀衡の思惑とは? -
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平泉を訪れた異国・金国(きんこく)の使者、コヨウ姫。弁慶は、自分の心の傷を見抜いた、強く美しいコヨウ姫に恋をする。金国との友好反対派によるコヨウ姫暗殺計画の噂を聞いた弁慶は、一人独断で姫を警護しようとするが、刺客と間違えられ捕らわれてしまう!! 全身全霊をかけてコヨウ姫を助けようとする弁慶に、姫の心は次第に打ち解けてゆき……? 武蔵坊弁慶、一生に一度の命を懸けた恋の行方は? -
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馬術に優れた金国人・リヤンの技を目にした漂太(義経)は、馬術の限りない可能性を感じる。乗馬技術を教えてくれと頼み込んだ漂太だが、半月練習しても落馬続き。果たして人馬一体の真髄とは……? 一方、平家側の人間が新しい陸奥守に着任した! 平清盛は、平泉へ赴く藤原範季(のりすえ)と、その甥、範光(のりみつ)に、義経探索を命じる。僧に身をやつして平泉を訪れた範季と範光に、偶然出会ってしまった漂太は!? -
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平清盛の命を受け、新しい陸奥守・藤原範季(のりすえ)と、その甥、範光(のりみつ)の二人は、漂太(義経)探索のため平泉を訪れる。敵を攪乱(かくらん)させようと、自ら義経探索を手伝う漂太だが、絵心のある範光は似顔絵を完成させてしまう! 清盛の真の刺客とは? 範光の本当の身分とは? そして、漂太(義経)こそ「牛若丸」だと知った新陸奥守・範季は、漂太の庇護者であり奥州の王・藤原秀衡(ひでひら)に問う……! -
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本物の牛若の兄・源範頼(藤原範光)に会い、平氏打倒の夢を語り合った漂太(義経)。だが、つかの間の平穏の陰で、奥州の覇者・藤原氏打倒の陰謀が不気味に動き始める! 付け火の横行、重臣たちの暗殺……。現場には「この国に天誅をくだす」との書置きが残され、ついに藤原秀衡(ひでひら)の息子、泰衡(やすひら)が敵に捕らわれた。秀衡は、奥州藤原にとって最悪の敵を覚悟する。奥州国家転覆をはかる闇の正体とは……!? -
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奥州藤原氏を狙った襲撃の数々は、藤原氏に恨みを持つ旧敵・清原氏の陰謀だった。狙いは奥州国家転覆、そして乗っ取り──! 奥州の平和を考える覇王・秀衡(ひでひら)は、捕らわれた息子・泰衡(やすひら)の命を犠牲にしても敵を殲滅(せんめつ)するという苦渋の決断をする。一方、捕らわれた泰衡を救出しようとする漂太(義経)は、なんとかして秀衡の決断を覆そうとするが……。そして運命の朝、藤原軍、全軍突撃!!
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