遮那王 義経 源平の合戦

穏やかな月日が流れ、漂太(ひょうた)の奥州下向から6年が経った治承4年(1180年)。平氏の横暴に不満を持った源氏が日本各地で動き始めていた――。そんなある日、奥州平泉に1人の密使が訪れる。それが逞しく成長した若武者・漂太(義経)の新たな運命の幕開けだった! 源義経、今こそ歴史の表舞台へ――!! 笹竜胆の旗の下、流浪の少年・漂太が牛若の遺志を継ぎ、戦場の神となる!! 待望の「源平の合戦編」開幕!!

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  • 遮那王 義経 源平の合戦(1)

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    穏やかな月日が流れ、漂太(ひょうた)の奥州下向から6年が経った治承4年(1180年)。平氏の横暴に不満を持った源氏が日本各地で動き始めていた――。そんなある日、奥州平泉に1人の密使が訪れる。それが逞しく成長した若武者・漂太(義経)の新たな運命の幕開けだった! 源義経、今こそ歴史の表舞台へ――!! 笹竜胆の旗の下、流浪の少年・漂太が牛若の遺志を継ぎ、戦場の神となる!! 待望の「源平の合戦編」開幕!!
  • 遮那王 義経 源平の合戦(2)

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    本物の牛若の兄・源頼朝、死す――!? 源平石橋の合戦で頼朝殿はおそらく……と、恩人・藤原秀衡(ひでひら)に告げられ、悲しみと絶望に打ちひしがれる漂太(義経)。その前に、奥州へ偵察に訪れた白面の美青年・平教経(のりつね)が現れた。「平家に一矢でも報いる!」と、一騎打ちを申し込む漂太。だが、教経は平家一の武芸者とうたわれる強敵だった。陽の漂太、陰の教経。源平の威信をかけた弓矢対決が始まる!!
  • 遮那王 義経 源平の合戦(3)

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    奥州偵察に来た平家の麒麟児・平教経(のりつね)を相手に、源平の威信をかけた弓矢対決で辛くも勝利した漂太(義経)。屈辱に燃える教経は、戦場での再勝負を誓い、同時に驚愕の事実を告げる。頼朝は生きている──!? 本物の牛若の兄・頼朝が坂東で兵を集めていると知った漂太は、たとえ負け戦でも共に戦いたいと、恩人・藤原秀衡(ひでひら)に奥州を出たいと伝える。が、秀衡は、なんと漂太を捕らえよと命じ……!?
  • 遮那王 義経 源平の合戦(4)

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    今は亡き親友・牛若丸との約束を果たす為、奥州平泉に別れを告げる漂太(義経)達。そこに武蔵坊弁慶と伊勢三郎能盛という元からの家臣の他に、佐藤継信・忠信兄弟という一騎当千の家臣が加わった! 平家討伐の旗を揚げた、本物の牛若の兄・源頼朝との合流を目指し、一行は坂東の地に入る。だが、そこで待ち受けていたものは……!? 牛若の魂を継ぐ者として、漂太が長年抱き続けた「平家打倒」の夢が、ついに動き出す――!!
  • 遮那王 義経 源平の合戦(5)

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    本物の牛若の兄・源頼朝と源氏再興を誓って6年――。漂太(義経)は奥州平泉に別れを告げ、坂東で兵を集める頼朝の元に向かう。道中、平氏軍に追われる源氏方・梶原景季(かげすえ)の窮地を救い、その父・景時(かげとき)に、頼朝との対面の約束を取り付ける。しかし、富士川を挟んだ平氏軍の夜襲に漂太は……? 富士川の合戦! ついに頼朝との再会、成るか!? ――そして、幼い頃の「漂太」を知る旧友・金太が現れて……?
  • 遮那王 義経 源平の合戦(6)

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    ついに再開を果たした宿命の兄弟たちを中心に、源氏一党の悲願・平家打倒の足固めは着々と調いつつあった。漂太(義経)たちは、頼朝と共に鎌倉に入る。三方を山で囲まれ、一方は海という要害の土地に、頼朝は、八幡宮、侍所、武家屋敷などを造り、一つの大きな“城”を成そうとしていた。一方、上野(こうずけ)へと足を伸ばし、旅行を楽しむ漂太の周りから、仲間達が次々に消えてゆく! 漂太に迫る謎の影、その正体とは!?
  • 遮那王 義経 源平の合戦(7)

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    源氏嫡流の血筋を仇と見なし、同じ「打倒平氏」を目指しながらも頼朝と敵対する木曽義仲。従兄弟にあたる漂太(義経)の仲間を次々とさらった義仲の真意はどこにあるのか? 一方、打倒平氏の準備が進む中、鎌倉に急報が走った。巨星、斃(たお)れる──!? 宿敵・平氏の棟梁である平清盛卒倒の知らせに、兄・頼朝は清盛の病状を探れと漂太に告げる。幼き頃を過ごした地・京へ向かった漂太を待つのは……!?
  • 遮那王 義経 源平の合戦(8)

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    幼馴染み「りん」との再会、そして死の床にある宿敵・清盛との凄絶な邂逅……!! 京一番の白拍子と評判の「静御前」。それは、漂太(義経)と同じ軒下一座にいた幼馴染みの「りん」の成長した姿だった。久しぶりの再会を喜ぶ二人――。しかし、権力者・平清盛が病に倒れ、京の空気は張りつめていた。そんな中、清盛が屋敷の外に出るという情報を得た漂太。源氏の寵児・漂太と平氏棟梁・清盛が、京の空の下で遂に再会する──!
  • 遮那王 義経 源平の合戦(9)

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    清盛、死す。混迷する平氏と源氏、世は争乱の時代へ――。単身で忍び込んだ漂太(義経)に、死の間際の清盛が遺した「民を見て、民の為に動け!」という言葉。その真意とは……!? 一方、今こそ平家討伐の時と意気込む頼朝・義仲の両陣営。それぞれの思惑を胸に、ついに兵達が動き出す。一方、京を出ようとした漂太は、平家に見つかってしまう。逃げ場を失った漂太の前に現れたのは、何と清盛の娘・徳子の牛車だった――!?
  • 遮那王 義経 源平の合戦(10)

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    鎌倉への道中、戦災孤児のひかり達親子と出会う漂太(義経)一行。飢饉が引き起こす略奪の横行から親子を守る為、漂太はひかり達を知り合いのいる尾張まで連れて行く事にする。しかし、その尾張の地では、新たな戦の狼煙が上がろうとしていた――。平穏な村から一転、戦火に包まれたひかり達を前に漂太は衝撃を受ける。戦火の痕が漂太に示した“戦の真実”。天命を知った若武者・漂太が猛る。なんとかして戦を止めないと──!?
  • 遮那王 義経 源平の合戦(11)

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    起きた戦は止められない。ならば……。民の犠牲を見過ごせない漂太(義経)の才覚に目を向けた、頼朝軍随一の実力者・上総介広常は、漂太に何を語る? そして源氏第三の男、剛勇をうたわれる源義仲、立つ! 越後の平家方との戦いを、圧倒的不利を覆して撃破した義仲の勇名は北陸道諸国に轟き渡る。危惧した頼朝は、同族・義仲を討伐せんと動き始める。漂太は源氏同士の争いを止める為、自ら使者となって義仲の下に向かうが!?
  • 遮那王 義経 源平の合戦(12)

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    頼朝対義仲、同じ源氏同士が一触即発の状況下で、争いを収めるため使者となり敵の本陣へ入った漂太(義経)。だが、説得には失敗し、計らずも総大将・義仲の嫡男をさらい出してしまう。義仲の逆鱗に触れ、緊迫する両軍。合戦は避けられないのか――!? そして、頼朝から漂太に、まさかの“結婚命令”が下る! 突然の厳命に戸惑う漂太は!? 静御前(りん)とかすみ、戦乱の世に咲く花二輪と時代の寵児。その恋の行方は……。
  • 遮那王 義経 源平の合戦(13)

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    頼朝の厳命に従い、漂太(義経)が妻を娶り、鎌倉にはひと時の平和が訪れた。――だがその一方、倶利伽羅(くりから)峠では、源義仲と平家十万の兵達が相対していた……! 平家軍の総大将は平維盛(これもり)。富士川の合戦での不始末以来、軽んじられてきた汚名挽回と、義仲の首を狙い、十万の軍勢を連ね北陸道を攻め上がる。歴史を揺るがす大軍(おおいくさ)が始まる──!! いよいよ源平の運命が大きく動く!!
  • 遮那王 義経 源平の合戦(14)

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    栄華を極めた平家一門が、義仲の攻めを恐れ、都を捨て西国へ逃げてゆく! 歴史の流れは大きく変わりつつあった。一方、源氏同族の争いを避ける為、義仲の上洛を止めようと比叡山に入った漂太(義経)。しかし、時既に遅く、義仲は強力な後ろ盾となる後白河法皇を手中にしていた……。上洛を果たした義仲が、更なる野望を燃やす陰で、無頼の徒と化した木曽兵が京の民を苦しめる。そんな時、謎の獅子面が現れ木曽兵を蹴散らす!?
  • 遮那王 義経 源平の合戦(15)

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    都落ちした平家が逆襲を開始した! 西国で力を盛り返し、都を目指し攻め上がる平家軍――。御所に立て籠もる法王は、義仲に平家追討の命を下す。瀬戸・水島で義仲を迎え撃つのは、平知盛・教経の大船団。船戦(ふないくさ)の行方は……!? そして義仲は、京で法皇を脅して頼朝追討令を出させる。そんな義仲に対し、頼朝は立ち上がる決意を固めた。搦(から)め手総大将として、漂太(義経)の戦が、今、始まる!!
  • 遮那王 義経 源平の合戦(16)

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    後白河法皇を脅し、「征夷大将軍」と「頼朝追討令」を手に入れた義仲に対し、頼朝が立ち上がった! 搦(から)め手の総大将は漂太(義経)――。緒戦“宇治川の戦い”では、民の家々を焼いて煙幕を張り、一気に川を渡って攻め込んだ義経の奇策により、木曾軍は蹴散らされた。そして、六条河原での合戦の中、“一騎打ちの名乗り”を挙げる義仲に対し、漂太はこれを受けて立つ! いざ尋常に勝負……!!
  • 遮那王 義経 源平の合戦(17)

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    義仲、討たれる──。漂太(義経)は搦(から)め手の総大将として木曾軍を蹴散らし、“宇治川の戦い”に勝利を収めた。だが、源氏同士の合戦の間に平家が息を吹き返す! 再び搦(から)め手の総大将となった漂太は、京へ戻り、本物の牛若の実家を訪れる。牛若の魂を継ぐ者として、いよいよその悲願・平家討伐を果たす時が来たと告げに……! 「智の者 峨山直平」を加えた最強の郎党を従え、漂太、いざ源平決戦の地へ……!!
  • 遮那王 義経 源平の合戦(18)

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    源平の命運が懸かる一大決戦を明朝に控え、険しい山で迷った漂太(義経)一行。山中の民家で、ワッシー(鷲尾三郎)という道案内を得るも、その道は危険に満ちた断崖の小道。漂太たちは間に合うのか……!? 歴史上、世に名高い源平合戦の「一の谷の戦い」が、今、始まろうとしていた! 平家城郭・一の谷城を見下ろす絶崖の上に辿り着き、源氏不利の戦況を見てとった漂太は、目の前の断崖絶壁を馬で駆け降りると宣言する!?
  • 遮那王 義経 源平の合戦(19)

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    自らの命を顧みず、断崖絶壁を騎馬で駆け降りた漂太(義経)達! この一の谷城急襲で、平家軍優勢の戦況は一変、源氏軍の優勢は決定的なものになる。搦(から)め手・塩屋は陥落、平忠度は討たれ、清盛の五男・平重衡を生け捕りにされ、平家軍は逃亡を始める。勢いに乗る漂太たちは、福原の地で平家の知将・平知盛を追い詰める……! 歴史に名高き“一の谷合戦”ここに決着!! 一方、頼朝と漂太の兄弟間の絆には暗雲が……?
  • 遮那王 義経 源平の合戦(20)

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    頼朝と漂太(義経)の兄弟間の絆に綻び、そして暗雲が!? 京の都に戻った漂太の元に不穏な噂が届く。北条時政の進言で、源義仲の遺児・義高が頼朝の命により殺されるという。生前の義仲に義高を託された義経は、義高の鎌倉脱出を画策する。漂太の命を受け、鎌倉へやって来たかすみは、先に潜り込んでいた巴御前とともに義高を救うと誓うのだが……!? 鎌倉で、そして京で、頼朝と漂太を反目させようとする思惑がうごめく!

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