プロゴルファー織部金次郎 6

●登場人物/織部金次郎(17年間で1勝もできないプロゴルファー。現在は脇田ゴルフ練習場のレッスンプロ)、桜井桜子(織金を居候させているスナック「バーディ」の娘)、勝田修造(織金からレッスンを受け、さまざまな恩義を感じているヤクザの親分)  ●あらすじ/みんなの前から姿を消した織金。別れた妻の時枝が桜子に会いにきて、織金がお金を借りに来たが貸さなかった。しかし必ずトーナメントに出ているはずだと告げる(第1話)。▼ほとんどお金のないまま、たったひとりでトーナメントを戦う織金。マンデーを通過し、予選通過をかけた最終ホール。パーでOKのはずだったが……(第2話)。▼無情にも第1打は池へ。打ち直しの第3打をバンカーに入れ、得意のバンカーショットでチップイン。決勝進出を決めるも体調は最悪。チップインの様子が偶然テレビで放送され、それを見た桜子たちは応援のため、北海道へ飛ぶ(第3話)。▼桜子と周一の手助けで体調を回復した織金は絶好調で、首位に1打差(第4話)。▼しかし、ここで織金の悪いクセがでた。勝田が重傷であることを知り(第5話)、ゴルフに集中できないのだ。だが15番ショートホールで突然織金の顔つきが変わり、ゴルフも変わった(第6話)。▼ちょうどそのとき、勝田がこの世を去ったのだ。快進撃を始める織金。15番バーディー、16番イーグル、17番バーディー。最終18番でバーディーが出れば、トップタイ。この快進撃を支えるのは、じつは織金にだけ見えていた、グリーンサイドで応援する勝田の姿だった……(第8話)▼そして難しい18番。バーディーを取るため、織金はわざとバンカーへ。裸足になってバンカーに入り、子どもの頃の自分の姿を思い出しながら、グリーンに見える勝田に向かって打ったショットは、みごとチップイン。タイスコアの選手がボギーを叩き、織金の初優勝が実現する(第8話)。  ●本巻の特徴/みんなの前から消え、ひとりでトーナメントを戦っていた織金が決勝ラウンド進出。応援に駆けつけた桜子と周に見守られ、ついに初優勝を果たす。しかも桜子への愛の告白も……。

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