薔薇王の葬列 10
エドワード王が倒れ、混乱する王宮。“未来”を考えなくてはならない事態に皆は……!? そして、執拗に狙われるリチャードの身体の秘密は、ついに暴かれてしまうのか!? 裏切りと契りの果てに覚醒したリチャードの進撃が始まろうとしていた…。
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メディア化情報
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アニメ化
「薔薇王の葬列」
2022年1月9日~ TOKYO MXほか
声の出演:斎賀みつき、緑川光、速水奨
スタッフおすすめレビュー
※ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい
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「私の名を残せ 王の名だ」
1450年代のイギリスでは、ランカスター家とヨーク家が王位継承をめぐる「薔薇戦争」を繰り広げていた。ヨーク公爵リチャードの息子として生まれたリチャードは、実の母に「悪魔の子」と呼ばれながらも、父や兄たちと王冠をヨークのものにするため戦っていた。一方ランカスター朝ヘンリー6世は、戦いで血が流れることに苦しみ精神を病んでいた。そんな2人がただのリチャードとヘンリーとして出会い、友情とも愛情とも言えるものが育っていく。互いの運命を知ったとき、2人は何を思うのか。30年に渡る戦いの中を生きる2人から、一時たりとも目が離せない…!
「他の人と違う」リチャードにとって「父の名をもらった」ということが、心の支えになっていたのは間違いありません。しかしそれと同時に枷にもなっていたのだと思います。父を自分の光であり、生きる意味だと考える彼が、その父の亡骸に対面し口づけたシーンには鳥肌が立ちました。王の名を継いだ者は、必ずしも王冠を求めなければいけないのか、一人の人間としてただ生きていくことはできないのか、リチャードの幸せは何なのか、多くのことを考えさせられる作品です。