夢幻街(4)

いつもは「夢幻」の主を務める冴えない男、牧豹介。しかしひとたび人智を超え常識を凌駕した妖しの事件が起きたとき、「狗法(くほう)」を用いて戦いの中に身を投じる男でもある。今度の災禍の中心は、東西南北いずれに在りや。<収録作品紹介>ある日、新興宗教の教祖の孫娘が、豹介のもとを訪れた。祖父はすでに、この世のものではないという。死人を彼岸から還らせる禁断の呪法「反魂」が使われたのか? 豹介の命運が急速にゆらぎはじめる(「反魂」より)。雪の中にたたずむ孤独で小さな影。その眼差しは友を求め、氷点下の世界をさまよっていた(「雪ん子」より)。少年の友達は紙袋の中にいた。人が触れてはいけない存在とは、いつかは別れなければいけない……。幻覚を自在に操る強敵を相手に、豹介の技は通用するのか? 狗法が発動するとき、またひとつ闇が払われる(「夢魔」より)。第4巻(全7巻)!

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