アサギロ~浅葱狼~ 25

◆激筆、池田屋事件! “その時”を描破!

元治元年六月五日。
三条木屋町の旅籠 池田屋に斬り込んだ新選組!
尊攘派との激しい争闘に身を投じる近藤勇。
そして、沖田総司。
しかし、真の敵は目の前で刀を構える者たちではなく、
沖田自身の身体の中に………!?

急襲した新選組の隊士。
不意を突かれた尊攘派の志士。
この国の未来をそれぞれに想う者たちは、
この夜池田屋で何を見たのか……
その総てがここに!!

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スタッフおすすめレビュー

※ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい

「新撰組」の作品は数あるが、もうお腹いっぱいという人にも是非読んでもらいたい作品。
剣術メインのストーリー構成と迫力満点の立会い、そして個性豊かなのちの「狼」たちのコミカルなやり取りがこの作品の魅力だ。
沖田総司となる惣次郎は格別の強さと「頭の弱い」感じの微妙なバランスが魅力的。そして、惣次郎が慕う近藤勇は引きこもり気味だが、圧倒的な大らかさと立会時の凄まじい迫力に読んでいて引きこまれてしまう。
そんな二人が通う道場・試衛館には、竹刀剣術とは異なる「斬る」ことを主とした教えと人を引き付ける近藤の魅力で「狼」が次々に集う。一人一人の「狼」を背景から丹念に描き個性豊かに仕上げているのも作品の魅力だ。
ただ、やはり一番の魅力は見ごたえ十分の立会シーン。刀は斬れる。その当たり前を存分に活かした描き口は、迫力がコマから溢れだす。

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