ハクバノ王子サマ 5
江の島遠足の下見へ行くことになった多香子と小津。その日を翌日に控え、放課後に打ち合わせをするふたりだったが、その最中、小津の携帯に電話がかかってきた。「お出になって構いません」という多香子の勧めに、遠慮がちに小津が電話に出ると、それは彼女からの連絡だった。通話口からもれ聞こえた「もしもし?コータロー?」の声に、外見は平静を装い続ける多香子だったが…
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「そんな顔されてほっとけるワケないじゃないですか」って、7歳年下のコータローに言われてしまう(3巻)ほど、たまらなく物憂げな表情をするタカコサマ(32歳独身)。
タカコサマが素敵なのは、そんな表情だけではない。ビールを飲む、カラオケで熱唱する、おにぎりを作る、そして海岸で一人で食べる、すべての表情がたまらない。
「オンナとしての旬を過ぎてしまった」(9巻)なんて、あなた!現役ですよ。って言うくらい艶っぽく、愛らしく。こんなにヒロインの顔に注目した作品はありません。
スピリッツで連載中、私はタカコサマより年下でした。そして萌えてました。が、今となっては私も同年代。また読み返して萌えました。
恋愛の寂しさや愚かさを描き、読む時によって感じ方の異なる感慨深い作品ですが。まずはタカコサマの顔技をご堪能あれ。