蒸れメス・濃厚スメル 分冊版8

新しくクラスメイトになった宮本巴(ともえ)は、陰気で薄気味悪い印象からクラスでも浮いた存在だった。その宮本と俺、吾妻了は席が隣同士になった。極力関わらずにいようと思っていたのだが、俺は宮本の匂いに囚われてしまった。香水ではない。シャンプーや石鹸の残り香とも違う。彼女の素の体臭。その匂いを嗅ぐと俺の股間は熱くなり、巴ともっと親しくしたいと思うようになったのだった。そして「いや~吾妻 すっかり懐かれてんな」「もう付き合っちゃえばいいじゃん」と他のクラスメイトから揶揄われる(からか)われる始末。「た…たまんねーんだよ あいつの匂いが…どうしても宮本の匂いを嗅ぎたくなるんだ…」と、吾妻くん。ところがそのやり取りを、すぐ後ろで巴が訊いていた。そそくさとその場から霧散するクラスメイトたち。「吾妻…君」気まずい思いで立ちすくむ彼に「いいよ」と、巴は顔を赤らめて言った。この匂いの誘惑に、吾妻は抗うことができるのか!?

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