年下ヤクザの夜のお世話係

年下ヤクザの夜のお世話係(8)

「あのキスが忘れられなくて」私が路上で上司にセクハラされていたところをサトルが助けてくれた。彼は4年前に私が家庭教師をしていたときの生徒であり、渋谷組の若頭。そのときに私が誤って彼のサングラスを踏み壊したことを理由に、「サングラスの修理が終わるまでの10日間、おれの世話係をしろ」と無理矢理組事務所に連れてこられてしまった。屋敷に入った途端、私は彼の部屋に押しこまれベッドに押し倒された。彼は「4年も我慢してたんだ」といって私の服を脱がしていくが、それは私も同じ。彼を拒んでいたのはヤクザの彼女になる自信がなかったからで、4年前、彼にキスされてから私の心は奪われたまま。覚悟を決めて抱かれた後、屋敷でサトルがお見合いするという話をきいてしまった私は…。――表題作ほか、短編を収録したオムニバス

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