あの子の子ども ベツフレプチ(40)
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妊娠の噂への好奇の目と悪意に満ちた言葉は、直接、福に向けられるようになっていた。矢沢とは気まずいままだったが、「避妊してね?」と書かれたコンドームを見つけた矢沢は、心ない行為に怒りを爆発させた。5者面談の日を迎え、これまで「全日制」高校にこだわってきたが、「適正で選択する」という価値観に気づきはじめた福は、通信制高校への見学を決意した。【21話「探春」を収録】 -
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通信制の見学に同行することになったお兄ちゃんは「理解できないけど、家族だから解りたい」と語った。両親は連絡を取り合っていないらしい。お母さんは「ずっと2人のお母さんだから」と言うけど、その表情は見えないまま。全日制の校舎をかり、様々な事情を抱える生徒が集まる通信制高校は、自分のペースで学べる場所に見えた。不安だらけの未来に一筋の光を感じる福だった。【22話「胎動」を収録】 -
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離婚した父親に学費の相談をした宝。その報告を聞きながら、自分の両親が離婚する不安に思いを馳せていた。同時に今まで宝に無神経なことを言っていたのではとないかと反省していた。福は転入が最適な選択だと思い始める一方で、沖田先生は納得できない様子だった。戌の日の安産祈願に出かけた福と宝。最近、お腹に感じる違和感は”胎動”ではないかと宝に言われ?【23話「立春」を収録】 -
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通信制への転入が決まった福。最後の登校日、矢沢への手紙を下駄箱に入れた。書道部のロッカーには友人からの心のこもった言葉や、矢沢と集めたお菓子の当選プレゼントが入っていて、「生まれたら3人で遊びたいです」と書かれていた。先生たちにお礼を伝えて学校を出ると、桜並木の先に矢沢の姿が。お互いを想う気持ちが溢れ出し、2人は泣きながら抱きしめ合った。【24話「徒桜」を収録】 -
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17歳の誕生日、福と宝は久しぶりのデートへ。 駅で待ち合わせ遠出する2人。宝は手作り弁当とお揃いのスニーカーをプレゼントしてくれた。 家では福のお母さんが宝との和解を示してくれて、福にもようやく春の訪れが。 一方、学校では、福の転学に納得できない矢沢、噂を流したことを担任に告白する女子生徒・・・ それぞれの後悔と葛藤を残したまま、いつも通りの新学期を迎えていた。 -
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24週の健診を無事に終え、春休みに矢沢と公園へ出かけた福。 妊娠発覚からの葛藤、宝との結婚、矢沢と飯田の恋の進展についてなど、本音を語ったり、 矢沢に背中を押されて、SNSで見つけた同世代の妊婦にDMを送ったりと、親友とのひと時を過ごした。 福の家の食事に招かれた宝が進路や結婚の意思を伝えると、兄は複雑そうな表情だけどお母さんは快諾。 ようやく順調に回り始めた矢先、突然、お父さんが帰宅して…!? -
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宝と母が和解し、穏やかな食事の途中、父が突然帰宅して空気は一変。 父は”養子縁組”と”里親”の資料を手に、どちらか選べと福に迫る。 家族をやり直すにはこれしかないと主張する父に対し、母が突きつけたのは、離婚届だった。 兄からは福たちのわがままで家族がバラバラになったと責められてしまう。 険悪なムードの中、福は何か他によい選択肢があるんじゃないかと、思いをめぐらせるが、 突然、お腹に違和感を感じて・・・!? -
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お父さんとの話し合いの後、お腹に張りを感じた福は病院へ。 今回は問題ないという診断だったけど、妊娠中や出産後の大変さを改めて感じ、両親に感謝した福。 そんな福の成長を喜び励ます母とは対照的に、 父は娘の妊娠を受け入れられず、福に「流れでもすればよかったのに」と本音を吐露してしまう。 福は怒りを爆発させ、養子縁組の資料を突き返し、父にもらったキャラもののストラップを捨てようとするも、捨てられなくて・・・。 -
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父との衝突を経て、福は娘としてではなく人間として向き合ってほしいという想いを伝えた。 ぎこちないながらも川上家は修復の道を選ぶ。その一方、宝とお母さんの関係は拗らせたままで…。 (第29話「明暗」を収録) -
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福が宝のお母さんに手紙を届けると、「子育ては終えた」と笑顔で追い払われてしまう。 後日迎えた宝の誕生日、宝は婚姻届に「福の名前」がほしいと告げて…。 (第30話「黄昏」を収録) -
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子供の名前は宝に決めてほしいと伝える福。 父親ができることの少なさにモヤモヤしてきた宝だが、母の信念も受け継ぎ、 やれることをやるしかないと気持ちを入れ替える。 後期の両親教室で具体的な説明を受けた福は、現実味を帯びてきた「出産」に恐怖を感じはじめて…。 (第31話「起伏」を収録) -
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ライムちゃんという若年妊婦と、SNSを通じて仲良くなった福。 出産を両親に反対され、学校は中退し、福と境遇が違う彼女は、 ある日、彼の浮気を疑い「ベビと一緒に消えたい」と声を荒らげて!? (第32話「切迫」を収録) -
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妊娠9か月になり、出産準備も順調な福。一方、SNSで仲良くなった若年妊婦のライムちゃんは健診も受けておらず、いつも危なげな様子。病院に付き添う約束をした福だけど、当日に切迫早産気味の診断を受け、ライムちゃんとの約束を果たせないまま、連絡が途絶えてしまい…!?【第33話「愛惜」収録】 -
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宝が約束の場所に向かうもライムちゃんには会えず、そもそも実在したのかと福に問う。臨月は目前、寄り添えなかったライムちゃんや我が子に想いを馳せ、なにがあってもこの子を守りたいと強く思った。【第34話「臨月」収録】 -
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安静期間を終えて臨月に。出産は立ち合いを希望、入院の流れなど、バースプランを確認。自分の選択と誰かの選択が影響しあって、人生は作られている。生まれてくる瞬間以外は。雨が上がったお昼どき、「パチン」という音とひんやり伝う違和感に気づき…もしかして破水?【第35話「出産」収録】 -
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破水に動揺しながらも、福と宝は病院へ向かい、入院が決まる。深夜を回り、陣痛感覚は縮まっていく。懸命に寄り添う宝、福の痛みを思うと見ていられない母、それを支える父、家に残る兄、遠くで祈る祖父、宝の母…それぞれの想いが交差する中、7月2日の早朝、福は女児を出産した。【第36話「誕生」収録】 -
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福と宝の子どもの名前は「真」。「ありのまま、嘘いつわりないこと」彼女の存在を示す名だった。赤ちゃんとの新生活が慌ただしく過ぎていく中、福の兄は「赤ちゃん遺棄致死」についてのネット記事を見つけて…!?【最終回「命名」収録】 -
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隣の席の市瀬くんに出会って、おしゃべりをして、心臓がぎゅってなった。痛いような、くすぐったいような。生まれてはじめてのきもち。この気持ちをなんていうのだろう?【第0話 初恋】 -
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はじめて想いを通わせた日のことをおぼえてる。はじめて手をつないだ日のこと、ケンカした日のこと、キスをした日のことも…。この先、つみあげていく“はじめて”も、全部、宝とがいい。【第0.5話 交合】 -
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メディア化情報
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ドラマ化
「あの子の子ども」
2024年06月25日~ カンテレ・フジテレビ
出演:桜田ひより、細田佳央太、野村康太
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