愛の泉が溢れて
電車で体を触られて私は逃げようとしました。「失敬」耳元の小声に顔をむけると、申し訳なさそうな男の顔。痴漢ではなかったようです。それ以降なんとなく目が合うようになっていました。そんな私には悩みがありました。ストーカーからの無言電話があるのです。誰にも相談できず、私は何故か電車の彼に相談したいと思うようになっていたのです。ある日、授業が遅くなった夜、商店街を抜けると後ろからコツコツと足音がついてきます。空き地にさしかかると、前方から人が近づいてきました。ほっとしたのもつかの間、目の前まできたのは彼だったのです。彼に空き地にひきずりこまれ押し倒され、裸にされて、気付きました。彼がストーカーだったのです。
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