おすすめ鬱漫画20選!トラウマ覚悟の激重作品を集めました

おすすめ鬱漫画20選!トラウマ覚悟の激重作品を集めました
鬱漫画は、読者の心に深く突き刺さるテーマや重いストーリー展開が特徴です。トラウマ級の衝撃を受ける展開や、バッドエンドが待ち受ける作品は、一度読んだら忘れられないインパクトを残します。この記事では、心に重くのしかかるような鬱展開が魅力の漫画を厳選してご紹介します。読む前に心の準備をしてから挑んでください。
  • 僕の実家には怪物たちが住んでいる。 29歳、夏。 会社から長めの休みをもらった 僕は、久しぶりに実家に帰省した。 住んでいたのは父母、姉、 そして35歳、無業無言の兄だった…。 これは変な家族なのか? それとも家族は変なのか? 新ホームドラマ、登場! ビートたけし氏、麒麟・川島明氏、絶賛!!  漫画クチコミサイト「マンバ」にて 新連載ランキング1位獲得! 超話題作!!

    粘着質な不穏さに包まれた家族の闇。現代の家庭に潜む絶望と狂気。


    『住みにごり』は、普通の家族とは程遠い、闇を抱えた一家を描く鬱漫画です。

    物語の主人公は、東京での仕事を辞めて実家に戻ってきた末っ子の末吉。彼が帰省した家には、見る影もなく老いた父親・憲、歩けなくなった母親・百子、そして異様な引きこもりの兄・フミヤが待っていました。

    憲は会社を懲戒免職になり、百子は脳出血で倒れて以来、夫の不倫を疑い続ける生活。フミヤはニートで、タンクトップ一枚を着て、異様なものばかりを自室に集め、女性の持ち物で性欲を解消しています。

    家族は皆、どこか正常から逸脱しており、ページをめくるごとにその狂気が浮かび上がります。

    この物語は、穏やかで温かなホームドラマへのアンチテーゼともいえる作品です。

    家族という名の下に隠された闇と狂気が、じわじわと心に浸食してきます。「普通」という幻想を破壊し、現代社会の中で「普通に生きること」の難しさを描き出した本作は、不穏で粘着質な緊張感が最後まで途絶えることなく、読者を引き込みます。

    家族の中に潜む狂気と絶望を描いたこの作品を、ぜひ体験してみてください。
  • 【デジタル版限定!「少年ジャンプ+」掲載時のカラーページを完全収録!!】地球にハッピーを広めるため降り立ったハッピー星人・タコピー。助けてくれた少女・しずかの笑顔を取り戻すため奔走するが、少女を取り巻く環境は壮絶。無垢なタコピーには想像がつかないものだった。ただ笑って欲しかったタコピーが犯す罪とは…!?

    「原罪」とは何なのか。無垢な存在が導く悲劇と救済。


    『タコピーの原罪』は、ハッピー星からやってきた無垢なタコピーが、壮絶ないじめと虐待に苦しむ少女・しずかちゃんを笑顔にしようと奮闘する中で、次々と予想外の悲劇が巻き起こる物語です。

    タコピーはしずかちゃんを助けたい一心で、さまざまな「ハッピー道具」を使いますが、その無邪気な行動が事態を悪化させていくばかり。

    しずかちゃんはクラスメイトの雲母坂まりなから壮絶ないじめを受けており、彼女を取り巻く環境は、便利な道具ではどうにもならないほど過酷です。

    タコピーは「いじめ」や「虐待」という概念を理解せず、しずかちゃんの苦しみも「遊び」だと勘違いしてしまいます。無邪気なタコピーの行動が、彼女の世界をさらに歪めていくのです。

    しずかちゃんをいじめるまりなもまた、過酷な家庭環境で生き延びている虐待サバイバー。

    物語に登場する子供たちは、皆がそれぞれ深い闇を抱えています。タコピーの無邪気さがもたらす悲劇と、残酷な現実が交錯する中で、彼らの未来はどう変わるのでしょうか。

    歪んだ世界を無垢な視点で描いたこの物語は、心に深く突き刺さる衝撃作です。読む際には覚悟が必要な一冊ですが、その中に秘められたテーマに、ぜひ向き合ってみてください。
  • 人生って、とんでもねえぇぇぇ――!! 超極端な不幸に巻き込まれずに生きる、ズーズーしき「普通の人間」たち。そんな彼らに憧(あこが)れつつも、激しい憎しみを抑えきれない中3男子・住田。彼の悩みは、「自分にしか見えないバケモノ」にとりつかれていることだった……。メガヒットGAG大作『行け!稲中卓球部』から一貫して、「人生とは何か?」というテーマを問うてきた漫画家・古谷実。その魂をつぎ込んで描き出される、圧倒的な「絶望の世界」!!

    普通に生きたい――その切実な願いが、絶望と狂気に変わる物語。


    中学3年生の住田祐一は、普通の人生を夢見ながらも、現実の厳しさに押しつぶされていました。両親の離婚、虐待、そして孤独――彼の心には深い傷が刻まれ、ついには父親を衝動的に殺害してしまいます。

    その日から、住田は自分の人生が「普通」ではなくなったことに絶望し、夜の街をさまようようになります。

    「悪い奴」を殺すことに執着し、歪んだ正義感に駆られていく住田。一方で、彼のことを気にかける同級生の茶沢景子は、住田の壊れかけた心を救おうと必死に支え続けます。

    「ヒミズ」は、平凡な生活を望みながらも、それが叶わなかった少年の苦しみと狂気を描いた物語です。

    住田の純粋さと歪み、彼の人生が狂気へと転落していく様子は、読者に強烈なインパクトを与えます。登場人物たちの心の葛藤や、日常が崩壊していく様子がリアルに描かれ、読む者の胸を締め付ける作品です。

    時折見せる住田の人間らしい一面と、その純粋さゆえの絶望が、物語に深みを与え、古谷実が生み出す独特の世界観が鮮烈に描かれています。暗く、苦しく、しかし心を揺さぶる名作です。
  • 資産家・ブラッドハーレー家の養女になることが、孤児院の少女たちの憧れだった。ブラッドハーレー聖公女歌劇団で華々しく活躍する……そんな期待に胸を膨らませた少女たちがたどり着いた先は、暗い暗い塀の中。恐ろしく壮絶な悪夢が始まる――。

    夢を踏みにじられた少女たちの運命。救いなき絶望の物語。


    『ブラッドハーレーの馬車』は、貴族社会の裏側で繰り広げられる、救いようのない少女たちの過酷な運命を描いた作品です。

    少女たちは歌劇団の一員になるというささやかな夢を抱き、孤児院を後にします。ですが、その夢は無残にも踏みにじられます。

    彼女たちは囚人たちのストレス解消という目的のために生贄にされ、人間扱いされることもなく、ただ死んでいきます。

    物語の前半では、目を覆いたくなるほどの残酷な描写が続きますが、後半に進むにつれて、その悲劇のやるせなさや運命の残酷さが、周辺人物の目線からも描かれ、さらに心に重くのしかかります。

    少女たちの夢が儚く消え去る様子と、彼女たちを待ち受ける悲劇がリアルに描かれており、読者はその無力感に打ちひしがれることでしょう。

    物語は、社会の冷酷さと人間の弱さを浮き彫りにし、救いのない結末が心に深い傷を残します。絵の美しさと対照的に、ストーリーの残酷さが際立ち、感情を揺さぶられる一冊です。

    ブラッドハーレーという名の馬車に乗せられた少女たちの運命を、ぜひ見届けてください。
  • 夏休み、過疎地の村へ“自然学校”にやってきた少年少女15人。1週間が経ったある日、海辺の洞窟へ探検に入った一同は、その奥にコンピューターを持ち込んで住んでいた謎の男・ココペリと出会う。彼は自分が作ったゲームをやらないかと誘い、宇白可奈を除く14人の中学1年生が同意して契約を結ぶ。半信半疑で宿舎に戻った一同だったが、その日の夕刻、大きな物音と共に巨大ロボットが現れて…

    少年少女たちが直面する運命と絶望。重く深いテーマが心に突き刺さる。


    『ぼくらの』は、少年少女たちが巨大ロボットを操り、世界を救うために戦うという設定の中で、彼らが直面する運命と絶望を描いた物語です。

    主人公たちは、世界を守るために戦うものの、その代償として命を失うことが明かされます。それぞれのキャラクターが抱える悩みや葛藤、そして死と向き合う様子が、緻密に描かれています。

    物語は、彼らが選択する生き方や、仲間との絆、そして失われゆく命の重さに焦点を当てており、読者の心に深い感動と衝撃を与えます。

    また、敵の正体が判明したときの衝撃は格別で、絶望に絶望を重ねるような作者のストーリーテリングに背筋がぞくりとすること間違いなし。

    希望と絶望が交錯するこの物語は、心に強く訴えかける力を持った作品です。
  • ある日のこと、プンプンはクラスにやってきた転校生・田中愛子に一目惚れ。彼女から「もうすぐ地球は人の住めない星になる」「別の星に移住しないと人類はメツボーしてしまう」という話を聞いたプンプンは、今日出された「将来の夢」の作文に、「宇宙を研究する人になりたい」と書こうと思い立つ。だが翌朝、プンプンが起きると家の中が大変なことに…?

    絶望の中で何を信じ、何を求めるのか――プンプンの儚くも壮絶な物語。


    「おやすみプンプン」は、平凡な少年プンプンが経験する、日常と絶望の狭間で揺れる成長の物語です。

    プンプンはクラスにやってきた転校生・田中愛子に一目惚れし、彼女の言葉に影響されて「普通の幸せ」を夢見ますが、家庭崩壊や社会の冷酷さ、そして自身の内面の葛藤により、その願いは徐々に壊れていきます。

    愛子との出会いがもたらした運命の狂いと、その結果生まれた暗い結末は、運命がほんの些細な差で大きく動き出してしまうことを痛烈に感じさせます。

    愛子はプンプンにとってのファム・ファタルであり、彼女の存在がプンプンの人生を根本から変えてしまいます。

    鬱漫画との呼び声が高い作品ですが、時にユーモラスに、時に残酷に描かれるストーリーは、苦しみながらも生をまっとうする人間へのあたたかな眼差しも感じられます。
  • 何もない町、変わるはずもない日々の中で、高校生の黒瀬令児(くろせれいじ)は、“ただ”生きていた。家族、将来の夢、幼馴染。そのどれもが彼をこの町に縛り付けている。このまま“ただ”生きていく、そう思っていた。彼女に出会うまでは――。生きることに希望はあるのか。この先に光はあるのか。“今”を映し出すワールドエンド・ボーイ・ミーツ・ガール、開幕――。

    閉鎖的な田舎町で絡み合う、人間関係の闇が織りなす壮絶な青春ドラマ。


    「少年のアビス」は、何もない田舎町を舞台に、一人の少年を取り巻く複雑で歪んだ人間関係の闇を描いた作品です。

    主人公の黒瀬令児は、閉鎖的な町の中で将来への希望も持てず、自分の居場所を見出せないまま日々を過ごしています。

    そんな彼の周囲には、各々が自分の弱さを隠しながら、彼に重荷を背負わせようとする大人や仲間たちがいます。彼らは、少年を救うことで自らも救われたいと願い、その結果、主人公は次第に心の深い闇に引き込まれていきます。

    物語は、自殺やイジメ、ヤングケアラーとしての苦悩といったテーマを扱いながら、心理描写が非常に丁寧に描かれています。主人公が巻き込まれる「心中劇」や、登場人物たちが抱える複雑な感情が絡み合い、読者を引き込みます。

    スタイリッシュで現代的な絵柄が、ドロドロとした物語に軽やかなバランスを与えており、暗いテーマを扱いつつも一気に読み進められる作品です。

    この作品は、田舎町の閉塞感と、それに囚われた人々の絶望や救いを描く、深いテーマ性を持った青春ドラマです。重苦しい内容でありながらも、その中に現代の若者が抱える苦悩や葛藤がリアルに描かれており、読む者に強い印象を残します。
  • ぎこちなくも清純な交際をしている高校生、シュウジとちせ。札幌が突然の空爆に襲われたある日、シュウジは思いも寄らない姿に変身していたちせに出会った。背中から羽が生え、空をマッハ2の速度で飛び、とてつもなく破壊能力を持つ、自衛隊によって改造された“最終兵器”。それがちせだった。地球のあちこちで紛争が起こるたびに呼び出され現場へ向っていくちせと、彼女を見守ることしかできないシュウジ。ふたりの未来はいったい…!?

    この星で一番最後のラブストーリー――戦争と愛が交錯する、儚くも壮絶な物語。


    「最終兵器彼女」は、普通の女子高生だったちせが突然「最終兵器」となり、恋人のシュウジと共に過酷な運命に立ち向かう純愛ストーリーです。

    物語は、平和な日常の中で始まります。ちせとシュウジのぎこちない恋愛模様は、誰もが経験したような青春の日々を思い起こさせます。しかし、世界が戦争に巻き込まれるとともに、ちせはその適性を見込まれて兵器に改造されてしまいます。

    ちせは人間としての心を持ちながらも、次第に兵器としての役割に飲み込まれていきます。大量殺戮を繰り返しながら、自らの存在に苦しむちせと、そんな彼女を守りたいと願うシュウジの物語は、愛と戦争、死が絡み合うディストピア的な世界で展開されます。

    ちせが抱える葛藤とシュウジの苦悩は、戦争が個人に与える影響を痛烈に描き出し、読者の心に深く刺さるでしょう。

    この作品の魅力は、平和な日常と世界の終わりが同時に描かれ、恋愛と戦争が見事に交錯している点にあります。ただ愛する人を守りたいという純粋な気持ちが、戦争の無意味さを際立たせます。

    ちせとシュウジの関係性を通じて、戦争の中でもがく人々の心情がリアルに表現され、読者に強烈な印象を残す作品です。
  • 金城宗幸(神さまの言うとおり)×荒木光(ヤンキー塾へ行く)が織りなす、「今日」に満足してる若人たちの「そこそこ」を目指す青春譚。だが、このタッグが、それだけで終わるハズがない!! 因果応報、驚天動地、賛否両論の第1巻!!!!!

    冗談が過ぎた先に待っていたのは、取り返しのつかない現実だった。


    『僕たちがやりました』は、平凡な高校生たちが起こした冗談が、思いもよらない惨事へと繋がる鬱漫画です。

    主人公の増渕トビオとその友人たちは、悪ふざけのつもりである事件を起こしますが、それが原因で多くの命が奪われてしまいます。

    彼らは自分たちの行為が招いた結果に直面し、罪悪感と恐怖に苛まれます。物語は、彼らがそれぞれの方法で罪と向き合いながら、現実にどう立ち向かうのかが描かれています。

    仲間たちとの友情や裏切り、そして人間の弱さがリアルに描かれ、読者を深く考えさせる一冊です。軽い気持ちで始めたことが、取り返しのつかない現実へと変わる、衝撃的なストーリーが展開されます。
  • 丑嶋のもとを毎朝9時に訪れる「奴隷くん」と呼ばれる人々。それはパチンコ依存症の主婦たちのことで、丑嶋は彼女らに3万円の現金と引き換えに5万円の借用書にサインさせる。あらかじめ金利・手数料2万円を引いた上、1日3割もの暴利を課しているにも拘わらず、今日も彼の会社には哀れな訪問者が引きも切らない。

    現代社会の闇を暴き出す、借金地獄に陥る人々の悲哀を描いた物語。


    『闇金ウシジマくん』は、現代社会の闇を描いた鬱漫画の代表作です。

    主人公・丑嶋馨は、非合法な闇金業者であり、借金地獄に陥る人々を容赦なく追い詰めます。物語は、借金を抱えた人々がどのようにしてその状況に陥り、やがて破滅へと向かう様子をリアルに描き出しています。

    金銭にまつわる人間の欲望や絶望、そして社会の冷酷さが赤裸々に描かれており、読む者に強い衝撃を与えます。丑嶋が見せる冷徹な姿と、その裏に隠された人間味が、物語に独特の深みを与えています。

    現実の厳しさと人間の弱さを鋭く描いたこの作品は、読む者に強烈な印象を残すことでしょう。
  • 家族や周囲の教育圧力に潰れたエリートの息子、酒に溺れて親に刃物を向ける男、母親を奴隷扱いし、ゴミに埋もれて生活する娘…。現代社会の裏側に潜む家族の闇と病理を抉り、その先に光を当てる――!! 様々なメディアで取り上げられた押川剛氏の衝撃のノンフィクションを鬼才・鈴木マサカズ氏の力で完全漫画化!

    家族の闇と現代社会の病理――衝撃のノンフィクションが描き出す、現実の恐怖。


    「子供を殺してくださいという親たち」は、現代社会の深刻な病理を鋭く抉り出した衝撃的なノンフィクションです。

    エリートの息子が家族や周囲の期待に押し潰され、心を病んでしまう。アルコールに溺れ、親に刃を向ける男。母親を奴隷のように扱い、ゴミに埋もれて生活する娘――こうした家族の歪みを描きながら、現代日本が抱える大きな問題を浮き彫りにします。

    この作品は、精神的に病んだ家族を抱える親たちが、最後の手段として「子供を殺してほしい」と願うまで追い詰められる状況を描写。

    精神的な病や引きこもりといった問題に直面する家族の苦悩と、その背後に潜む社会の闇をリアルに描き出しています。

    登場する家族たちの痛々しい叫びは、読者にとって他人事ではなく、自分にも起こりうる現実であることを強く訴えかけます。

    この作品は、単なるエンターテインメントではなく、現実に直面する問題を深く考えさせられる社会派の漫画です。

    読者に強烈な印象を与えるとともに、今後の社会においても議論を呼び起こす一冊です。
  • 【ストーリーが動き出す第4話を立ち読み公開中!】「はぁ私たちはなんだか私たちって」いつも何かが欲しくって。中2女子・ちーちゃんとナツの日々日常。「空が灰色だから」の阿部共実、初の長編新作。

    ほのぼのした日常の裏に潜む、少女たちの鬱屈した心――絶望的な青春が胸をえぐる。


    「ちーちゃんはちょっと足りない」は、一見すると女子中学生の穏やかな日常を描いた作品に見えますが、その実、心の深い闇をえぐるような物語です。

    主人公のナツは、「ちょっと足りない」ちーちゃんのお世話を焼きながら、自分の存在意義を確認していく。ナツは臆病で自己主張が苦手ながらも、強い承認欲求を秘めており、周囲から褒められることで自分を保っているのです。

    物語は、二人の少女の何気ない日常を通して、ナツが次第に歪んだ依存に陥っていく様子を描きます。ちーちゃんとの関係にしがみつくことで、自らの鬱屈や劣等感を埋めようとするナツ。

    周囲に置いていかれる焦燥感や、心の中でくすぶる孤独感が、彼女をさらに深い闇へと引き込んでいきます。

    友達との関係や自己肯定感の不足に悩む多くの読者に共感を呼ぶ一方で、その暗く深い結末が強烈な印象を残す一冊です。

    ナツとちーちゃんが手を取り合って歩く姿が、明るい未来を示すのか、それとも更なる暗闇への道なのか――読む者の心に重く響く青春の物語です。
  • 山野一の幻の衝撃作品「四丁目の夕日」がついに電子化された!平々凡々に生きている主人公・たけしはある日暴走族に襲われる。その日、家に帰ってみれば、母親は大けがをして救急車で運ばれてしまったのだ。以降、これでもかこれでもかというくらい不幸がたけしを襲う。たけしは大乗仏教的とさえ思える「不幸の無間地獄」へと落ちていくのだった……。これを読まずして、80年代のサブカル・コミックは語れない。

    「四丁目の夕日」は、極限の不幸が突きつける人間の本質を描いた衝撃作。


    「四丁目の夕日」は、何気ない日常がわずかなきっかけで地獄へと転落していく様を描いた、心に深い傷を残す作品です。

    主人公のたけしは、家族のために懸命に努力し続けるも、不幸が雪崩のように押し寄せ、その人生は破滅へと突き進んでいきます。

    父の死、家庭の崩壊、精神の崩壊…すべてがたけしの運命を狂わせ、彼の物語は暴力と絶望に満ちた結末へと向かいます。

    グロテスクな描写と共に進行する物語は、ただの不幸話にとどまらず、読者に「幸せとは何か」を問いかけます。

    この作品を読み終えた後、吐き気を感じるほどの胸糞悪さと共に、人間の強さと弱さについて深く考えさせられるでしょう。

    決して軽い気持ちでは読めませんが、その圧倒的な力で読者を引き込む、まさに忘れがたい一冊です。
  • 人は、殺してもいい?    「別マガ」沸騰の新星・中武士竜が描く、背徳の復讐サスペンス! 「俊、改心した者は見逃せ。人には生まれ変わるチャンスが必要や。」 「じいちゃん、僕は奴らが変わってないことを祈るよ。」 ──人ならざる化け物たちを斃すため、少年もまた、人ならざる何かに成った。 “実験体A”と名付けられ、同級生5人から嬲られる日々。小学6年生の漆間俊は、壮絶ないじめに苦しむ「地獄」の中にいた。だが、そこには兄想いの弟と、子を守る父母という「救い」があった。あの日、5人の化け物たちが、鬼畜の所業で家族を奪い去るまでは……。やがて、全てを失い、真の地獄を見た俊の中に暗い「願い」が宿った。戦時中、秘密部隊に所属した祖父の指導の下、生まれ変わる少年。そして4年が経った時、彼は因縁の敵の前に姿を現す……。この復讐は誰にも渡さない。

    復讐に染まる少年が辿る、絶望と怒りの果ての物語。


    「十字架のろくにん」は、壮絶ないじめによって人生を狂わされた少年が、怒りと悲しみを抱き、復讐の鬼へと変貌していく衝撃作です。

    漆間俊は、日々のいじめだけでなく、両親を事故で失い、弟も植物状態に追いやられるという地獄のような状況に追い込まれます。

    この惨劇の裏にあるのは、冷酷無慈悲なリーダー・至極京を筆頭とする6人のいじめグループ。彼らに対して俊は復讐を誓い、特殊部隊にいた祖父から人殺しのスキルを学びます。

    高校生となった俊が次々に復讐の罠を仕掛けていく姿は、まさに冷酷そのもの。しかし、時折見せる彼の涙や心の痛みは、彼が本来は普通の少年であることを思い出させ、読者の胸を締めつけます。

    至極らとの対決がどう展開するのか、そして俊が最後に手に入れるものは何なのか、この作品は犯罪や命、そして愛情について深く考えさせられる作品です。

    読み進めるごとに胸が締めつけられる、絶望と怒りが交差する一冊です。
  • 雪積もる小さな町で、猟奇的な殺人事件が起こる――。身体を切断された被害者は女子高生・五十嵐真子。そして、犯人として警察に自首して来たのは、同級生の藍川美月。犯行を供述する美月だが、そこにはある違和感が…!? 闇に抗う2人の少女の“秘密”をめぐる、リアル・サスペンス!!

    咲いても実らぬ徒花のように、儚くも強烈な執念が織りなす悲劇。


    『adabana 徒花』は、美しい絵と緻密なストーリーが交錯するサスペンスフルな物語です。

    主人公・美月は、過去に起きた事件の真相を追い求め、その執念に突き動かされて行動を開始します。

    物語の序盤から中盤にかけては、事件を巡る登場人物たちの証言や彼らの描写が食い違い、読者を混乱と緊張の中に引き込みます。特に、被害者の恋人のキャラクターが、証言者ごとに全く異なる姿を見せる点が、スリリングな展開を生み出します。

    物語が進むにつれて、美月の意図が明らかになっていきます。しかし、真実が暴かれるにつれて、読者の胸に重くのしかかるのは、救いのない悲劇のやるせなさです。美月の執念は、ありえないほど強烈で痛切なものであり、その一途さに心を打たれます。

    『adabana 徒花』というタイトルが示すように、この物語は、咲いても実を結ばない徒花のような儚さを描いています。しかし、美月が呟く「これでいい」という言葉が示すように、たとえ実を結ばなくとも、その花は確かに咲いたのです。

    そして、そのラストシーンには、ただ一筋の静謐な赦しが描かれ、まるで奇跡のように読者の心に深く響きます。この悲しくも美しい物語を、ぜひ手に取ってその余韻に浸ってください。
  • 『異常者の愛』千田大輔最新作! 服従か、死か。ある日突然、仮想世界に転送された女子高生・渋谷明は、化け物たちに喰われ嬲られ殺される。繰り返す死、狂いそうになる痛み、終わらない絶望――。転送先の世界の秘密を知る少年・秋葉歪が要求したのは、命と尊厳を引き換えにした恥辱の日々だった……。 悪くない毎日は、血と屈辱に侵された。女子高生・渋谷明は、ある日突然、仮想世界に転送された。なすすべもなく、化け物たちに喰われ嬲られ殺される。死は耐えがたいほど痛いのに、死ぬたび渋谷は現実に戻る。繰り返す死、狂いそうになる痛み、終わらない絶望──。転送先の世界の秘密を知る少年・秋葉歪は、渋谷の命と引き換えに、さらなる恥辱を要求した。これは少女の、尊厳をかけた戦いだ。

    悪意に満ちた支配と絶望の連鎖、ヒロインが辿る地獄の道。


    「ヒロインは絶望しました。」は、ゲームの世界に引き込まれ、無慈悲な戦いに巻き込まれた少女・渋谷の壮絶な物語です。

    彼女を救うかのように現れた同級生の秋葉。しかし、彼は救いの手と引き換えに渋谷を支配し、さらなる深い絶望へと導きます。秋葉は渋谷に好意を抱いているのですが、それを素直に表現することができません。

    ご褒美と称した嗜虐の数々を尽くす秋葉。渋谷はひたすら耐え忍びながら、仲間を集め、密かに秋葉への復讐を企てます。

    キャラクター同士の歪んだ関係性が描かれるこの作品は、読む者の心の闇を刺激し、人間の本質に迫る内容となっています。

    気分が悪くなるほどの悪意に満ちた展開が続く中、それでも目が離せない一冊です。
  • こんな作品はもう描けないと思います浅野いにお 「虹ヶ原」という土地を舞台に、小学校の同級生たちの過去と今が交差する。子どもたちのうわさ、トンネルの中の怪物、家族の秘密、蝶の異常発生......あらゆる糸が絡み合い織り成す、新世紀黙示録。

    絶望の中で選択を迫られる少年たち、虹ヶ原の物語。


    『虹ヶ原ホログラフ』は、現実と夢が入り混じり、不穏な雰囲気に包まれた作品です。

    小学5年生の鈴木アマヒコは、東京から虹ヶ原町へ引っ越してきたばかり。彼の新しい学校では、いじめが日常化しており、アマヒコはその現場に直面します。

    いじめっ子たちが、犠牲者である高浜に教室の窓から飛び降りるよう煽る中、アマヒコは勇気を振り絞り、高浜の代わりに自分が飛び降りると宣言します。この衝撃的な選択が、彼の人生と虹ヶ原町の暗い運命を大きく変えていきます。

    物語の主人公たちは、それぞれ心に傷を抱えた人々であり、彼らの過去と現在が複雑に絡み合って進行します。物語は、幻想的な要素と、現実の厳しさが交錯し、読者を不安定な気持ちにさせます。

    浅野いにお特有のダークな世界観と、登場人物たちの内面の闇が巧みに描かれており、読み進めるごとに引き込まれることでしょう。

    現実と夢の境界が曖昧になるこの物語は、読む者に深い余韻を残します。心に残る鬱漫画をお探しの方に、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。
  • 近所でも評判の仲良し姉妹・あすかと蛍。母親がいないながらも健やかな家庭に見えたのだが、二人は誰にも言えない秘密を抱えていた。あすかが父から受ける激しい暴力、そして性的虐待。それでも幼い妹を守ろうと、あすかは必死だった。しかし、父の手が蛍にも向けられ始めて――!? 追い詰められたあすかは、ある決断をする。

    少女の心の叫びが胸に響く、家庭内の悲劇を描いた物語。


    「お父さんが早く死にますように」は、虐待と暴力に支配された家庭で生きる姉妹の苦しみを描いた衝撃的な物語です。

    近所では仲良し姉妹として評判のあすかと蛍。しかし、その裏には誰にも言えない秘密が隠されていました。

    あすかは父親から激しい暴力と虐待を受け、それでも妹・蛍を守ろうと必死に耐えてきましたが、やがてその魔の手が蛍にも向かい始めます。追い詰められたあすかが下した決断は、家族の運命を大きく揺るがすものでした。

    この作品は、タイトルの衝撃にふさわしい内容で、あすかの絶望と悲痛な叫びが、読む者の心に深く刺さります。

    支配的で気持ち悪さすら感じる父親の行動や言葉、妹とのすれ違いなど、救いのない状況が続く中で、あすかがどうなるのかを見届けずにはいられません。

    家庭内での虐待という重いテーマに真正面から向き合いながら、彼女たちがどのようにその絶望を乗り越えるのか、読者を深く考えさせる一冊です。
  • 物心ついた頃には始まっていた父親からの性的虐待、宗教にのめり込む家族たち。愛子は自分も、自分が生きるこの世界も、誰かに殺して欲しかった。阪神淡路大震災、オウム真理教、酒鬼薔薇事件……時代は終末の予感に満ちてもいた。「ここではないどこか」を想像できず、暴力的な生きにくさと一人で向き合うしかなかった地方の町で、少女はどう生き延びたのか。『ぼくらのへんたい』の著者が綴る、半自伝的90年代クロニクル。

    宗教2世の少女が語るリアルで痛切な半生記


    「愛と呪い」は、宗教2世として生き延びる少女の壮絶な物語です。

    主人公の愛子は、宗教団体「問答教」が運営する中学に通い、父親から虐待を受ける日々を送っています。母親はその惨状を見て見ぬふりをし、愛子は自分自身の感情を抑えて生きています。

    家族との日常に違和感を覚える愛子の前に、「問答教」を全否定する同級生の村木さんが現れます。村木は「世界を浄化する」と語り、その言葉に愛子はシンパシーを感じ、やがて彼女がもたらす破滅を心待ちにするようになります。

    この作品は、家庭という閉ざされた世界の中で子供たちがどのように洗脳され、耐え忍びながら成長していくのかを描いています。特に、愛子が抱く「世界がおかしい」という感覚が、読む者に強烈な印象を残します。

    幼い頃から刷り込まれる思想や性の在り方が、表面的には普通に見える分、その裏に潜む狂気が一層際立ちます。愛子がどのようにその絶望と向き合い、そして成長していくのか、読者を深く考えさせる一冊です。
  • 傑作『ライチ光クラブ』前日譚! 少年たちの秘められた過去が、いま明かされる――。☆工場の煙に覆われた螢光町の片隅にある、「光クラブ」と名づけられた少年たちの秘密基地。無邪気な遊び場が、残虐な物語の舞台へと変貌したのは何故なのか――。☆特別ふろく『ライチ☆4コマ劇場』付き!

    少年たちの夢と狂気が交錯する「ぼくらの☆ひかりクラブ」。


    「ぼくらの☆ひかりクラブ」は、子供たちの純粋な夢が徐々に狂気へと変貌していく過程を描いた物語です。

    物語は、小学生のタミヤ、カネダ、ダフの三人が「ひかりクラブ」と名付けた秘密基地で楽しく過ごしていた日々から始まります。しかし、転校生の常川が現れ、「最強のロボットを作って世界を征服する」という壮大な夢を語り始めたことで、クラブの雰囲気は徐々に変わり始めます。

    常川の指示のもと、彼らはロボット作りに熱中しますが、8人目のメンバーである雨谷の加入をきっかけに、少年たちの純粋な遊び場は次第に不穏な色を帯びていきます。

    この作品は、思春期の子供たちが、その危うさと無垢さゆえに破滅へと向かっていく様子を生々しく描いています。少年たちが抱く願望とそれを実現しようとする行動は、誰もが一度は感じたことのある衝動を映し出し、読者に強い共感と嫌悪感を同時に抱かせます。

    「ライチ☆光クラブ」の前日譚として、彼らの純粋さと狂気がどのように形作られていったのか、その過程を追体験できる一冊です。

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