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尼野豆太

話55 pt

広域指定暴力団・篠原組の三男坊・篠原英介には人に知られたくない秘密がある。年に2回、春分の日と秋分の日から一週間－－「発情期」が来るのだ。この時期の英介は、ヤりたくてヤりたくて堪らなくなる…が、恋人がいない英介は、この時期は部屋に引きこもって過ごそうと考えていた。ところがこの秘密を知っている幼馴染の冬樹が、自分が相手になると言い張って、英介の部屋に押しかけてきた。英介は、ヤクザの息子である自分とも対等に付き合ってくれる冬樹とは絶対に寝ないと決めていたが、あの手この手で誘惑する冬樹に…！？人気の「篠原さんちの末っ子君。シリーズ」に電子書籍限定エピソードを追加したファン待望の電子書籍版！

近藤ようこ / 折口信夫

巻814 pt

時は八世紀半ば、平城京の都が栄えた頃。いずれ氏神に仕える者として、館の奥深くで育てられた藤原南家の娘――郎女は、ある年の春分の日の夕暮れ、荘厳な俤びとを、二上山の峰の間に見て、千部写経を発願する。一年後、千部を書き終えた郎女は、館から姿を消し、ひとり西へ向かう。郎女がたどり着いたのは、二上山のふもと、女人禁制の万法蔵院。結界破りの罪を贖うため、寺の庵に入れられた郎女は、そこで語り部の姥から、五十年前に謀反の罪で斬首された滋賀津彦と耳面刀自の話を聞かされるのだが――。第18回文化庁メディア芸術祭［マンガ部門］大賞「『五色の舟』（原作：津原泰水）」　受賞後第一作！　日本民俗学を築いた折口信夫の傑作小説を、初読四十年にしてついに漫画化。古代へと誘う魂の物語。