とげとげ 6

【デジタル版限定!「少年ジャンプ+」掲載時のカラーページを完全収録!!】ただ、君に伝えたい。前を向いて生きていける――と。 鬼のエネミーと契約したことで悪人・尖人の角を折る剪定者となった純緒。彼岸に捕らわれたエネミーの正体が死んだ幼なじみのえみーだと知り、もう一度会うために角を集めていたが、他人の角を折ることに葛藤を抱く。だが、角の力で尖人を操り世界を支配しようと剪定者の守戸が動き、苦闘の末に撃退。彼岸への扉を開けるほどの角を手に入れる。ついに彼岸を訪れた純緒は、えみーと会うことを許さないというエンマーと…!?

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スタッフおすすめレビュー

※ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい

穏やかで優しい少年、藍馬純緒(あいば すみお)は10歳の頃から人には見えない角が見えていた。自分の角には初めからヒビが入っており、悲しいことや辛いことがあるたびに折れていった。
ある日、純緒が原因不明の難病によりもうすぐ死ぬと医師が家族に宣告しているところを偶然見てしまう。ショックを受ける純緒が病院に戻るとそこには角の生えた見知らぬ鬼の少女、エネミーがいた。
エネミーに「角は生命力であり、悪人は人の角を叩き折って生きている。生き延びる方法は他人の角を折り奪い取ること」と教えてもらった純緒は、エネミーと共に悪人の角を折ることになり…。

主人公の純緒はとても優しく純粋な心を持っています。
それを顕著にあらわしているのが、病院の院長が子供たちの角を折り、死に近い金持ちの老人に売る“角の医療”をしていたことを知った純緒が、院長の角を折った後、自分の生命力として吸収せずに折られた子供たちに角(生命力)を返し、
「でも僕は角を折った時より、角を返した時の方が嬉しかった」
と言うシーン。
自分の生命力が弱っているのに己の命を顧みず、人に優しくできる心にとても好感が持てます。

お人よしが角を折られ悪人が角を溜め込む角の格差社会、その歪みを正す中で純緒はどのように成長してゆくのか…今後の展開が楽しみです。

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