とみ新蔵・初期名作選 8~城盗物語 悲士助次郎~

尼子経久の居城、富田城……城主・経久直々に呼び出された本庄助次郎は大急ぎで馳せ参じた。突然の呼び出し、要件は何かと問うと経久は「わしに命をくれぬか」と一言。流石に面食らう助次郎だったがすぐにその場で斬首されることを選んだ。経久は一喝とともに刀を振り下ろす!…も、助次郎の首は飛ばず、今のは嘘だ、助次郎にと告げるのだった。どのような状況なのか全くわからず呆然としている助次郎に、経久は話し始めた。主君の命を絶対だとする助次郎、そなたは真の忠義者だ。そのようなお主にしか頼めないことがあるのだ…果たしてその密命とは!?(城盗物語 悲士助次郎より)

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