花と骨 (3)

【あんまりやないですか…こんな扱い】故郷を離れひとり東京の商社で働いていた八雲慎一。 だが、父親が大けがを負ったことにより家業を継がざるをえなくなり、火葬技師になる。慎一が焼いた行旅死亡人の引き取り手、花屋の店主である要と交流を重ね親しくなりつつあったものの、どこか距離を置かれているのを感じていた。それでも気になって仕方がない慎一は、なにかにつけて雨宮花店を訪れていたが、あるとき店先の樒に触れようとしたことで要が取り乱してしまう。泣き崩れる要から口づけをされ呆然とする慎一。「どうか今の間だけ…お付き合い願えませんやろか…」憔悴しきった要の口から零れたのは、想像もしていなかった深い深い闇だった。死が苦手な火葬技師 × 花屋の美人店主のしめやかに咲く恋物語。第3巻!

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