運びの犬 9

イヌイの護衛対象のお嬢様は、最上級国民たちが会する悪辣なる宴の中で、危機的状況に立たせられる。圧倒的権力者たちの前に、孤独なる運び屋が取る行動とは…!? 一方、自身のルーツを追い求めるココアは、情報屋・坂本と共に今は亡き母の痕跡を追い、ある映画館にたどり着く。だが、そこは身の毛もよだつ『殺人映画館』だった! バイオレンス運び屋黙示録・凶悪展開続出の第9巻!

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スタッフおすすめレビュー

※ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい

痛みを感じない男「イヌイ」。
イヌイは運び屋をやっている、それもAV女優専門の。
ある日、千年に一度の美少女、「森永ココア」を運ぶ仕事が回ってきたが、彼女を運ぶことはそう簡単ではなく・・・

注目していただきたいのはココアの強さです。
彼女の母親はココアを育てるために自分の身を売ってお金を稼いでいます。
そのため周りから心無い言葉をかけられることも。そんな生きづらい世界にいる彼女が、今度は自分で世界を変えるため自らAVの世界に飛び込む決意をします。
ココアはイヌイにAV事務所のある東京まで運んでもらう途中、イヌイの制止を押し切って高校の卒業式に参加するのですが、演台の上で卒業証書を破り「わたしは5年で10億稼ぐ、あんた達の一生分の地獄をわたしは5年で終わらせる」と全校生徒に言い放ちます。
ココアのことを馬鹿にしてきた人達を全員見返してやるという彼女の強い覚悟が伝わり、特にしびれるシーンです!!

自分では体験できないような世界を見てみたい方におすすめです。

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