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「公認不倫」を選択した30代セックスレス夫婦のいちことおとや。
「恋人」美月との別れ話の最中に局部を刺されたおとやは、いちこにすべてを告白し夫婦の絆を確かめる。しかし、おとやは美月の言葉が呪いとなってセックスができない。そんな中、いちこの風俗体験がおとやにばれて二人は口論になり、傷ついたおとやは家出をする。そして赤ちゃんプレイの風俗店で、EDの恐怖や自信喪失、妻への怒り、嫉妬など誰にも言えなかった悩みを風俗嬢に語るが…。一方、美月は志朗との間に新しい命を授かり、不安を抱えていた。公認不倫の先にあるものは果たしてーー。夫婦はこの危機を乗り越えることができるのか。「結婚」とは何かを問いかける、各メディアで話題沸騰の意欲作!

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メディア化情報

  • ドラマ化

    「1122 いいふうふ」

    2024年6月14日~ Prime Video
    出演:高畑充希、岡田将生、吉野北人

スタッフおすすめレビュー

※ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい

これは、家庭内公認不倫を描いたマンガです。

と言ってこの本をオススメすると、たいていの人は「どんな特殊な夫婦が描かれているのだろう?」という少し野次馬のような気持ちでページをめくり始めるに違いない。

けれどそこに登場するのは、女好きなチャラい夫でもないし、ドライに腹をくくった妻でもない。ごく普通の共働き夫婦。
2人は自分たちで「家庭内公認不倫」というルールを作り上げたでにもかかわらず、妻は嫉妬を感じて夫にあたることもある。夫はルールを最初に持ち出した妻に対して、傷ついて他の人妻と付き合い始める…。

考えてみれば、夫婦であってもそもそも赤の他人であるのだから、性欲のリズムが常に合致するのは奇跡のようなものだ。となればそんな複雑なものを切り離して、家族の日常を穏やかに続けていくために「家庭内公認不倫」を選ぶというのは合理的に思えてくる。
けれどなぜか、ひずみは生まれる。
お互いの状況と、少しコミュニケーションが食い違っただけで、「普通ではない」関係性になってしまった2人の姿は全く他人事ではない。
夫婦の関係を守るためだったルールが、やがて夫婦に危機を及ぼし始めて…

セックスとは何か?夫婦とは何か?そこには明確な答えはない。正しくあればあろうとするほど不毛になっていく。けれど、それぞれのケースで、少しでも幸せになれるヒントを見つけたい…と願うように読み進めていく作品です。

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