疾風の勇人(4)
朝鮮戦争が勃発し、東西対立が激化する中、米軍の物資の調達拠点となった日本に好景気が訪れた。池田は特需後のインフレを見据え対策を講じるが、国会での「麦飯発言」により非難を浴びることに! そしてマッカーサーより吉田に「75000名の警察予備隊を創設せよ」との要求が突き付けられた。国務省特別顧問ダレスが来日し、独立をかけた最後の大一番が始まる!
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学校で教わらなかった戦後経済・池田勇人のおもしろさ!
本作では、第2次世界対戦後のGHQ占領体制からの独立と復興を、経済という視点から描いたものになります。物語は、後に総理大臣となって「国民の所得を倍増する!」と宣言し、経済大国日本を築いた池田勇人を追う形で進んでいきます。
ここだけだと難しそうですが、そこは『ムダヅモ無き改革』の大和田秀樹!力強い広島弁で一本気ある池田勇人をはじめとして、傑物だらけの政治家達を大胆かつ魅力的に描きます。熱すぎるセリフに、さすがにこのマンガのオリジナルだろうと思っていたら、実際にあった発言と知って驚くこともしばしば。
そんな政治家達が立ち向かう日本の問題もわかりやすく解説してくれます。今まで名前だけは聞いたことがあった数々の事件について、どういうものだったのか、それを踏まえてどのような判断がされたのかが、臨場感たっぷりに伝わってきます。魅力的なキャラクターと戦後の日本のダイナミックさを是非感じてください!