恋と嘘(4)

世界は恋に満ちていた。愛するべき相手を政府が決めてくれる。人々はその安らぎを謳歌していた。ただひとり、どこにでもいるちっぽけな少年・根島由佳吏(ねじま・ゆかり)はしかし、ずっと好きだった女の子・高崎(たかさき)さんへの想いを胸に、政府通知を拒否しようとしていた。「誰かを好きになる」って何なんだろうか。ネジ、高崎さん、莉々奈(りりな)、仁坂(にさか)、すべての想いが交差する文化祭、「ロミオとジュリエット」の幕がいま上がる!

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スタッフおすすめレビュー

※ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい

満16歳以上の国民は自由な恋愛をすることが禁じられ、国が個人の遺伝子情報に基づいて結婚相手を決めるという世界で物語が進みます。主人公の高校生・根島由佳吏(通称ネジ)は、小学生の頃からずっと同級生の高崎美咲に恋をしています。そんなネジのもとに届いた政府通知(結婚相手を知らせる書類)の相手は真田莉々奈という、同世代の全く知らない女性でした。ネジ・美咲・莉々奈の複雑な恋愛模様がこうして始まります。

ネジや美咲、莉々奈の純粋な好きという感情に、とてもドキドキします。打算なしに人のことを好きになったのはいつ以来だろう…そんなことを考えながら読みました。この作品は12巻(最終巻)が2種類あります。つまり結末が2通り存在するということです。2通りの結末にどうつながっていくのか、登場人物それぞれの本音と嘘から目が離せません。

一味違った恋愛マンガを読みたい人、ドキドキしたい人はぜひ読んでみて下さい。

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