GENBUN MAGAZINE Vol.001

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■「まえがき」より

『ゲンブン ・マガジン』創刊号です。

2006年から、見せる要素の強い雑誌を出版したいと企画を進めてきた。

今まで避けて足を踏み入れていない太平洋戦争の歴史を、全部は無理でも全般的に誰もが理解しやすい(ホントは自分が一番理解したいんだ)内容で描きたいと思ってきた。

一年以上過ぎても企画が一歩も前進しない。前進しないどころかアレがどうだとか、コレはどうだとか干渉され、最初のポリシーや企画と全然異質のものになりそうだった。まわりの意見を聞いていると、無意味な記事が増えて、ただの軍事雑誌となり出版不況と経済不況のなかで、まったく売れないゴミ雑誌になってしまうのは目に見えている。

以前メジャー誌で『オメガ』を連載した。その編集長が「一冊の単行本にネタテンコ盛りですね。うちなら単行本十冊分です」と言う。水増しした本を作ってたら、そりゃ一本も売れなくなるでしょう。

最初に企画してから一年半が過ぎようとしている。もう時間がない。

ただ夢を語るのは誰だってできる。俺は酔っ払いの戯言や無意味な夢は持たないし、もう待てない。

俺の寿命は限られている。夢は実現可能な計画だけだ。

俺は自費出版でやると決めた。

書籍コードだって、広告だって不要だ。

と、決定したのは8月初旬だった。

優れもの編集の相棒を得て、台割作りからスタートした。最初の台割と少し違ったが、いま完成に向かっている。

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