あおに鳴く 小冊子

寡黙な男子高校生・司朗はある日、記憶喪失の男を助け、家に置くことにした。
その男を菊と名づけ、二人は穏やかな日々を過ごしていたが――。
『あおに鳴く』『あおに鳴く・続』で人生を重ねた二人の鮮やかな日々を描いた二編を収録。

※本電子書籍は2018年1月15日発売『あおに鳴く』の初回限定付録小冊子と2018年11月15日発売『あおに鳴く・続』のアニメイト限定付録小冊子と同内容です。

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スタッフおすすめレビュー

※ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい

どうかこの二人に何度でも奇跡をーーー

そう願わざるを得ないほど、美しくて切なく“寂しさ”とは“生きること”とは何かをテーマにした、二人の物語。

事情があり、高校生で一人暮らしをしている主人公の司朗は、突然違う時代からタイムスリップしてきた記憶喪失の男を拾って「菊」と名付け、一緒に住み始める。
その生活の中で、お互いが気が付かずに持っている「寂しさ」を埋めていく過程が描かれるのですが、
この作品が素晴らしい点に、同性を好きになることをゆったりと自然に描いていること。あまりに自然なので、感情移入が半端なく、何度も泣かされます。

二人が好きと認めあった後も、タイムスリップしてきた菊がいつか突然帰ってしまうのではないか、記憶が戻った時自分をそれでも好きでいてくれるのか、
幸せながらも切ない雰囲気がたまりません…。そして、菊の本当の名前と過去が判明したときの衝撃は、他のBLでは味わえないと思います。

「愛する人を寂しさから護るために、自分には何ができるのか」

二人の関係の行きつく先は、ぜひご自分の目で確かめてみてください。

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