五臓六腑の恋(1)

夜の街で、ひっそりと営業する「よもぎ食堂」。
ここには、近くの店で働くホスト達が仕事終わりにやってくる。
食堂を切り盛りする“いちろ”は真面目な青年で、お世辞にも接客が得意とは言えなかった。
「おにいさん、俺らのこと嫌いだよね?」
ホストクラブのNo.1だという誠一のことが、いちろは特に苦手だった。ヘラヘラとした笑顔からは感情が読めない。そのくせ妙に鋭くて、馴れ馴れしくて、何かと気に障る相手だった。
「嫌いだけど、手抜きの料理を出さない。アンタの誇りがそうさせない」
けれどたった一言が、それまでの印象を一変させることがある。
なぜか熱くなる頬には、知らないフリをした。

クレジットカードで月額コース契約すると1ヶ月目無料

※契約月に解約された場合は適用されません。

今すぐ全巻購入する

カートに全巻入れる

※未発売の作品は購入できません

五臓六腑の恋の関連漫画

「トリメ」のこれもおすすめ