大棟梁 2

●あらすじ/全国から腕利きの大工たちが集まる「日本大工技術・建築コンテスト」に出場することになった、千石組の若手3人、力王、万年、そして寅一。会場にやってきた千石組の面々だが、彼らに集まる他の出場者たちの視線が、どうも冷たい。その理由は、2年前にさかのぼる。その時、出場していた古葉は、見事優勝したのだが、その際に他の出場者をバカにするような発言をしたのだ。そのため、周囲は仙石組を目の敵にし、「あいつらにだけは負けない」というムードが充満していた。そんな逆境の中で、300人の大工たちが集結したコンテストが開幕する(第9話)。●本巻の特徴/コンテストの第1次審査の課題は「おもちゃ」。木材を加工し、子供のためのおもちゃを作るというものだ。実力者・有堂と同じ組に入ってしまった力王は健闘するが、「箱根細工」という難しい箱を短時間で仕上げた有堂にはかなわずに落選。しかし万年は木製のアメリカンクラッカーである「ジャパニーズクラッカー」を、寅一は「ファーストフードのままごとセット」を作り、それぞれ2次審査進出を決める。次の課題は「図面に従って、ミニチュアの家を建てる」というもの。しかしここで、寅一に大ピンチがおとずれた。大工になって間もない寅一は、まだ図面の読み方を教わっていないのだ。どうする、寅一!?●その他の登場人物/千石竜巳(千石組社長。39歳。普段は穏やかだが、いざという時にはすさまじいパワーと技術を見せる)、源田泰三(千石組の大工。28歳)、市松恵理(通称エリー。昼は千石組の事務を、夜はストリッパーをしている)

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