葉隠物語 (2)
「武士道といふは、死ぬことと見つけたり」
常に死を覚悟して事にあたれば、出来ぬことなど無し。
鍋島の「曲者」とは、そういう覚悟をもった者のことである。
その信念を抱いて光茂の小姓となった時、松亀(後の山本常朝)はわずか9歳。
その後、光茂の熱望した「古今伝授」のために古今和歌集全二十巻一千百十一首をすべて諳んじてみせ、藤原定家の子孫・三条西家との交渉をねばり強く続けたのもすべては主君のため。
現代人が忘れ去った「何か」がここにある。
常に死を覚悟して事にあたれば、出来ぬことなど無し。
鍋島の「曲者」とは、そういう覚悟をもった者のことである。
その信念を抱いて光茂の小姓となった時、松亀(後の山本常朝)はわずか9歳。
その後、光茂の熱望した「古今伝授」のために古今和歌集全二十巻一千百十一首をすべて諳んじてみせ、藤原定家の子孫・三条西家との交渉をねばり強く続けたのもすべては主君のため。
現代人が忘れ去った「何か」がここにある。
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803pt
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直木賞作家・安部龍太郎が、武士道の代名詞たる『葉隠』を佐賀鍋島藩の成り立ちと数多の“曲者”たちの物語として描いた傑作歴史小説を、『拳児』『闇のイージス』などで知られる実力派・藤原芳秀がコミック化。時代劇コミック誌「コミック乱ツインズ」連載中の本作品が待望の単行本化。 武士道とは? 忠義とは?──現代社会を生き抜くヒントとなる、骨髄に徹した真の武士の物語。 「武士道といふは、死ぬことと見つけたり」 理不尽な理由で牢人になった佐賀藩士・田代陣基が佐賀鍋島藩の伝説的な“曲者”山本常朝と出会い、その鮮烈で「骨髄に徹した」思想に魅せられて弟子入りすることから、この物語は始まる。 常朝から語られる、肥前・龍造寺家の家老であった鍋島直茂の、肥前国を守るための永く困難な苦闘、そして佐賀鍋島武士ならではの“曲者(命知らずの剛胆な者)”たちの、過激なエピソードの数々。 「武士道」の真髄に迫る、矜恃と教訓の物語。
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