名探偵夢水清志郎事件ノート(2)

“名探偵”夢水清志郎(ゆめみず・きよしろう)、魔女と対決!! 亜衣(あい)たち“そっくり三つ子”の家のとなりに住むオトコ、夢水清志郎。ズボラでいじきたなくて、かなりの変人だけど、ホントは名探偵なんです! 「11体の人形」「死体かくしゲーム」「宙を歩く人影」……。“魔女がいる”という里で起きた事件に、名探偵の眼が光りますっ!!

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スタッフおすすめレビュー

※ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい

「赤い夢へようこそ。」
意味深なセリフと共に、この物語は始まります。

ヒロイン・亜衣の家のお隣にある古い洋館、そこに「名探偵」が引っ越してきた。
ひょろっと背が高く痩せていて、いつでも真っ黒な背広にサングラスをかけている。
非常識で忘れっぽくて、食べ物に関してはとっても意地汚い。
それが「名探偵」夢水清志郎――通称、教授。
名探偵だなんて信じられないくらいのだらしない振る舞いをする教授は、ほんとうに謎解きなんてできるの!?

この作品、小学生の頃に図書館で出会った人も多いのではないでしょうか。
講談社青い鳥文庫の小説『名探偵夢水清志郎シリーズ』を原作とするコミカライズ作品です。
とにかく強烈なキャラクターである「名探偵」の教授と、
亜衣たちとのコミカルなやりとりを描きながら、お話は進んでいきます。
そして事件が起こり、次々と出てくる謎。
普段は頼りない教授ですが、ここぞというところではしっかりと謎解きをしてくれます!
飄々としたセリフ回しで鮮やかに事件の核心をつく、そのギャップは作品の大きな見どころです。
…しかしその後のぐだっとした姿を見ると、それは それで安心してしまうのです。

――さて、そんな「名探偵」を待ち受けるのは、
遊園地で姿を消す子供たち、首が取れる怪人の正体、鬼伝説の残る孤島、からくりだらけの洋館などなど。
ミステリーの定番を押さえた舞台と謎にワクワクしてしまいます。
ミステリーを気軽に楽しみたい方におすすめです。

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