無限の住人(24)

沸点迫る最終章、凶獣乱入。水戸路を進んでいた卍(まんじ)と凜(りん)は、外道剣士・尸良(しら)と遭遇してしまう――。卍の不死の秘密や“不死者を死に至らしめる術”までも熟知していた尸良は、凜をさらい、卍をかつてなき窮地に追い詰めていく……。最終章を迎え、ついに明らかになる「不死の理」! 第1回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞作品。これぞ「ネオ時代劇」だ!!

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メディア化情報

  • アニメ化

    「無限の住人-IMMORTAL-」

    2019年10月~ Amazon Prime Video
    声の出演:津田健次郎、佐倉綾音、佐々木望

スタッフおすすめレビュー

※ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい

道場潰しや殺人などを繰り返す剣豪集団「逸刀流」に、目の前で父を殺され、母を凌辱された娘「浅野凜」が、その統主「天津影久」に復讐すべく、"100人切り"の異名を持つ不死身の剣士「万次」と旅をする物語。

2008年と2019年の2度のアニメ化や2017年の実写映画化もされた人気マンガ。
「大人」が引き込まれてしまうようなリアルな心情の描写、そして味と上手さが共存する絵柄で、読む人をその世界に引きずり込んでいくような作品です。

<リアルな心情描写>
主人公である凛は、万次と出会い、復讐のために用心棒になるよう頼みます。万次は私怨には付き合わないと断りますが、天津を殺して復讐を果たしたいと悔し涙を流し、対価を身体で払うことも厭わないという覚悟を見せて懇願する凛の姿に万次は説得され、復讐の旅が始まります。ただ、旅の中で天津と遭遇し、行動を共にするようになったことで、その心境に変化が現れ、最後は…。「絶対に殺す」という思いから、「なぜ殺すのか」という思いに行きつき、最後は「殺すべきかどうか」という思いを抱きながら揺れる凛の心情がよく描写されています。

<絵の上手さ>
絵柄自 体が動きを感じさせるような味のあるもののため、戦闘シーンはよりリアルに感じます。なにより、魅せることに重きがおかれているような戦闘描写が多く、殺人の描写が芸術的とさえ思ってしまう場面があり、引き込まれます。

「大人が読むバトルもの」を探している人に強くおすすめの作品です。
ぜひ読んでみてください!

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