極(キョク)リーマン 3
●あらすじ/ブリザードの中での作業中、クレバスに転落してしまった太朗。絶体絶命の危機に陥るが、優作と米田がなんとか救助し、九死に一生を得る。危機を脱した3人は雪上車の中で、ブリザードが過ぎ去るのを待つことに。だがその日は、日本で太朗の帰りを待つ理恵の誕生日だった。誕生日には必ずお祝いの電話をかけると約束していた太朗は、なにがなんでも理恵に電話をと焦るが…(第22話)。●本巻の特徴/オーロラの観測、天谷チーフの温水クラックへの転落、ミッドウィンター祭へ向けての機械班バンド結成など、越冬隊の周囲にはいろいろな出来事が。そんななか、大変なことが起きた。妊娠中の巻原に、出産予定日より3か月も早く陣痛が始まってしまったのだ。早産となると、未熟児治療室のない昭和基地では、生まれた子はすぐ死んでしまう。助かる道は、子宮収縮を抑える薬・塩酸リトメリンを使うこと。だがその薬も基地にはないのだった。そこで輸送の依頼を受けたアルゼンチンのパイロット・ロベルトが、命がけで薬を南極へ運ぶ。太朗たちも無事に薬を受け取るため、全力を尽くすが…!? 越冬隊の過酷な日々をリアルに描く、感動の完結集。●その他の登場人物/伊藤ジロー(南極越冬隊隊長)、黒田優作(雪上車輛を製造する地方の小さな会社・小原鉄工の技術者)、天谷(設営主任)、木村(巨漢のパイロット。通称コング)、滝川綾(女性生物学者)、幸田一成(バッテリー交換作業の責任者。元プロボクサーだが、極端に気が弱い。通称アイアン)、巻原(周囲によく気がまわる真面目な女性隊員。太朗にとって一服の清涼剤。おなかには子供がいて、出産予定日はまだ先だったが…)、野口(医者。マンガファン)、理恵(太朗の恋人。日本で、太朗が帰って来る日を待っている)、ロベルト(アルゼンチンの民間航空会社の超一流パイロット)
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