うどんの国の金色毛鞠 3巻
東京を離れて、地元・香川へ帰ってきた宗太。のんびりした空気のなかで、ポコとふたり暮らしを始める。隣のばぁちゃん家でさがしものを見つけたり、熱心にガオガオちゃん体操を踊ったり、骨付き鳥を夢中で食べたり、温泉でふやけたり、あいかわらずポコは元気いっぱい。毎日ふりまわされっぱなしの宗太だけど、ふたりでいるから見つかる景色もあって……。あたたかくて懐かしい、家族と故郷の物語。待望の第3巻!!
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30歳独身男。香川出身で東京在住。実家はうどん屋で、現職はウェブデザイナー。
出身や境遇は違えど、主人公の宗太のように、都会に憧れて、上京して早数年なんて人は、星の数ほどいるんじゃないかと思う。実家近くのスーパーで、子連れの同級生に偶然出会ったりして、いろいろと考えさせられるなんてこともよくある話だ。
自分と重なる部分も多く、親近感を感じずにはいられない本作は、親の葬式を済ませて、空の実家に戻ってきた宗太が、うどん釜の中で眠りこける不思議な子どもと出会ったことで、何も無いと思っていたはずの故郷で、何かを見つける心温まるストーリー。
しかも、宗太が出会ったのは、うどんとかえるが大好きで、耳としっぽがある男の子っていう…!?この冬、ほんわかした2人の日常を温かく見守ってみてはいかがでしょうか?(書店員・新星)