攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(4)
河南省公安局から「同省出身の暴力団組織が金融機関襲撃を目論んでいる」という情報を得た公安9課は、事件を未然に防ぐため、組織のアジトに乗り込む。なんなく現場を制圧して犯人を逮捕したかに思えたが、組織の金融機関襲撃はフェイクで、真の狙いは別にあった。なんと公安9課が踊らされている隙に、新浜空港に1人の可憐な殺し屋が到着していたのだった。暴力団組織と殺し屋が狙う標的とは、一体!?
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マンガを原作に持ちながら、近未来型刑事アニメとしても金字塔を打ち立てた「攻殻機動隊」。本作も、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』という名のとおり、今後数十年で本当に訪れるかもしれないと思わせる程、高い次元で作り上げられた近未来的世界観が読者を引き込み、ワクワクさせるような作品です。
人間も含めた全てがネットに接続され、脳だけが生身の全身義体が珍しくないような世界で、電脳テロを防ぐために暗躍する公安部隊を中心に、1巻1シリーズとして進行していきます。人間をハッキングして操ったり、戦車と脳を接続して破壊行為を行ったりと、少し前の常識で考えればたしかにファンタジーです。しかし、今後数十年でIOT化が進み、人間自体さえもネットに繋がるような世界がくるかもしれないと感じる現代では、この作品の物語がいつか現実のことになるかもしれないと思ってしまいます。
刑事マンガとして見ても、そういうことだったのかと思わせるような犯人との駆け引きや、その世界観ならではの同情の余地のある犯行動機など、まさに王道刑事ものと言える満足度の高い内容になっていて、次へ次へとページをめくってしまいます 。
本当に来るかもしれない近未来にワクワクしたい方、満足度の高い刑事マンガをお探しの方にぜひ読んでいただきたい作品です!!
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