鍵つきテラリウム(3)
終末世界に残された人間とロボットの物語。戦車ロボットとの戦闘で機械の弟・ピノが大破! ピンチのふたりを発見したのは、ゴミ捨て山のコロニー“スバールカ”で生きる、とある親子。コロニーで目を覚ましたチコは、この場所に母親が立ち寄ったこと、そして「アリスズクレイドル」という遺跡を目指していたことを知り――。機械の身体で生きる弟の過去、母親の行方が明かされる、注目の第3巻!
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※ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい
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人類が衰退し、荒廃した世界を舞台にしたディストピアファンタジー。
滅びゆく世界の中で、生き残った数少ない人類は、【アルコロジー】と呼ばれる完全環境施設でのみ生きることが許されていた。しかし、【アルコロジー】の機能が少しずつ低下し、人類は確実に滅びの道を辿りつつあった。そんな中、“調査技官”のチコとその弟のピノはその原因を探す旅を続けていた。
その旅の過程で描かれている、懐かしい見た目のロボットや、朽ちゆく建物と自然の調和、寂れた遊園地など、どこか切なさを感じさせる描写がこの作品の魅力です。
また、人類滅亡の道へと着実に進んでいる鬱々とした世界のはずなのに、希望を捨てず旅を続ける姉弟のおかげで温かい気持ちにさせてくれる、そんな作品です。