ぼくの地球を守って 11巻
木蓮以外のキィワードを輪(=紫苑)に奪われ、迅八らは亜梨子を守ろうと共同戦線を張る。そんな中、亜梨子の最後の覚醒は進み、木蓮と紫苑のすれ違った想いを見る。やがて木蓮は奇跡を起こし、死の時を迎えるのだが―。
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学生時代ハマりにハマって、単行本も、愛蔵版も、OVAも、売ってるもの全部買った思い出があります。ザックリ言えば前世の記憶を持った仲間が輪廻し、生まれ変わった現世でまた巡り合って事件が…なSFと恋愛要素が混じった話なのですが、巻を追うごとに明らかになっていく彼らの前世の記憶がなかなか濃く重い。そしてその壮大な世界観に思わず引きずり込まれてしまいます。過去に犯した罪への後悔や受けた仕打ちの恐怖。当時、過去に縛られて今を生きられず苦しむ高校生の主人公たち目線で夢中で読みましたが、今読み返すと周りの大人たちの苦悩や優しさエピソードが心にしみます。何度でも読み返してほしい名作です。