ママとふたりで暮らす女の子リリーは、ママが大きらい。
いつも言われていやなのは、朝早く起きること、お手伝いをすること。こしが曲がったおばあちゃんのような見た目も好きになれません。
ある日、クスノキの根もとでねころんでいると、リリーの前にボノロンがあらわれ、願いをかなえてくれると言います。リリーが「大人になって自由になりたい!」とボノロンにお願いをすると……。
いつも言われていやなのは、朝早く起きること、お手伝いをすること。こしが曲がったおばあちゃんのような見た目も好きになれません。
ある日、クスノキの根もとでねころんでいると、リリーの前にボノロンがあらわれ、願いをかなえてくれると言います。リリーが「大人になって自由になりたい!」とボノロンにお願いをすると……。
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のら犬のゴンは、朝からお酒を飲んでよっています。村人たちの台所からお酒をぬすんでいたので、いためつけられ、体はきずだらけです。 でも、ゴンにはお酒を飲まなければならない理由がありました。イチョウの巨木だけが、その理由を知っていました。 「もうこれいじょうお酒をのんだら、オイラは死ぬ」。ゴンの目から涙がこぼれおちた時――。目の前にボノロンがあらわれます。
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ある村に、子宝ケヤキとよばれる巨木がありました。この木にお祈りすると、子をさずかると信じられていたのです。 子宝ケヤキに毎日お祈りに来ていた村の夫婦、サヤとモイは、ある日そこでとってもかわいい赤ちゃんを見つけます。ふたりは、赤ちゃんをサモと名づけ、大切に家に連れて帰りました。 サモの泣き声はゴロゴロギャーン! とまるでカミナリのようです。実は、サモはカミナリ様の子どもだったのですーー。
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とてもやせている女の子ベジは、ヤサイが大きらい。 好きなものしか食べないので、お父さんとお母さんはこまりはてていました。 ある日、ベジは病気になってしまいました。 村の役人たちは、病気がうつったら大変だと、ベジを死神の森に連れて行ってしまいます。 スギの巨木の下に置いていかれたベジは、悲しくて涙を流します。すると、ボノロンがあらわれ、ある約束をすれば家に帰してくれると言います。
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大きなモミの木の下で、旅人のすがたをした石像がポトリと涙を流しました。 その石像は、魔法使いに石にされてしまった人間、ポテです。魔法使いはポテが持っていた「雪ホタル」が欲しくて、ポテを石像にしてしまったのです。「雪ホタル」はポテの息子アポルへの誕生日の贈り物でした。 ポテが流した涙はモミの木の枝を伝わり、ボノロンがあらわれました。ボノロンはポテを連れて魔法使いのもとへと向かいますーー。
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少女のピーチャは病気で足が弱く、ひとりで歩くことができません。そんなピーチャにはじめてできた友だちは、窓辺にやってきた白いチョウチョでした。 チョウチョと会えるのが毎日楽しみで、ピーチャはすっかり元気になりました。けれども、チョウチョの命は短く、その生はまもなく終わります。ひとりぼっちになってしまうピーチャを思って、チョウチョは涙を流します。その涙はヒノキの巨木の根元に落ち、ボノロンがあらわれます。
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ある国にとってもおくびょうな王子様、カルカがいました。カルカのお父さんは「かたあしの王」とよばれる、りっぱな王様です。ところが突然、王様は病気でなくなってしまいます。 次の王様になるのはカルカですが、王様になるのがこわいと巨木の下で涙を流しました。カルカはあらわれたボノロンといっしょに、人を食べるおおかみがいるという、神のすむ山に向かうことになり……。
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ヤマンは、たくさんの発明をした、とってもえらい科学者。でも年老いたヤマンにはどうしても発明できなかったものがありました。それは時を旅する乗り物。 なぜなら、死んだお母さんにどうしても伝えたい言葉があったのです。ヤマンは菩提樹の下でポトリと涙を流しました。 あらわれたボノロンは、“時の年輪”を使ってヤマンを過去に連れて行きます。そこでふたりは、お母さんに反抗する若いヤマンに出会います。
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マングローブの森に住む少年パナルは、船ででかけたまま戻らないお父さんを待っていました。 ある日、大きなクジラが森に迷い込んで来ました。マングローブの森がある海はとても浅いので、潮が引けばクジラは死んでしまいます。パナルはクジラに海に戻るように言いますが、クジラはなぜかそこを動きません。 すると、ボノロンがあらわれ、願いをひとつかなえてくれると言います。お父さんに帰ってきてほしいパナルの願いは……。
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車にひかれそうな子犬を助けようとして、傷だらけになってしまったのら犬のゴン。今にも死にそうなゴンは、最後にもう一度、やさしかったボノロンに会いたいと涙を流して願います。 やってきたボノロンは、ゴンの傷を治すためタスムンの森へ連れて行くことにしました。しかし、タスムンの森にはタスムン族以外のものは入れません。ボノロンはそのおきてをやぶってでも、ゴンを助けたいと願います。
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村で一番のお金持ちの子ラデル。なんでも「きらいきらい!」というラデルには、友だちがひとりもいません。でも、ラデルにはその理由がわかりません。 ラデルは、自分の誕生日に、ごちそうとプレゼントをそろえて、村の子どもたちをしょうたいしました。でも、だれもやって来ません。ラデルは悲しくて、カシの巨木の下で涙を流しました。すると、ボノロンとゴンがあらわれて、誕生日を祝ってくれると言うのですが……。
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ママとふたりで暮らす女の子リリーは、ママが大きらい。 いつも言われていやなのは、朝早く起きること、お手伝いをすること。こしが曲がったおばあちゃんのような見た目も好きになれません。 ある日、クスノキの根もとでねころんでいると、リリーの前にボノロンがあらわれ、願いをかなえてくれると言います。リリーが「大人になって自由になりたい!」とボノロンにお願いをすると……。
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山に暮らす兄妹のクウとマヤ。両親は忙しく、マヤの面倒を見るのはいつもお兄さんのクウの役目です。クウはお母さんのとなりで眠ることも、友だちと遊ぶこともがまんしていました。 ある日、マヤのわがままにがまんできなくなったクウを、お父さんはやさしく抱きしめ甘えさせてくれました。ところが雪の日、お父さんが山でなだれに巻き込まれたと知らせがはいります。クウは、お父さんを助けてほしいと村の守り神の巨木に祈ります。
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いつも村人をしかる、ガミバアとよばれるおばあさんがいました。ある日、村の子どもリルクが川に帽子をなげすてているのをガミバアは見つけます。リルクは、気に入らない帽子をすてれば新しいものを買ってもらえると考えていたのです。 ガミバアはリルクをきつくしかりますが、家に帰ったリルクは、悪いことをしていないのにガミバアに怒られたとお母さんにうそをつきます。リルクのお母さんがガミバアにもんくを言いに行くと……。
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ある村に、目の悪いおばあさんと一羽のオウムが暮らしていました。おばあさんのたったひとつのなぐさめは、オウムの「カアサン、ハラヘッタ」という口ぐせ。これは、戦場へ行った息子のタラの口ぐせだったのです。 おばあさんの命が短いことを知ったオウムは、一目タラに会わせてあげたいと涙を流します。けれども、タラは戦場で命を落としていたため、ボノロンは困ります。するとゴンが、タラの声まねをすることを思いつき……。
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あるところに、“マスクの町”がありました。一年中けむりをふき上げる山が近くにあるので、人々はみな、マスクをして暮らしているのです。この町に引っ越してきたばかりの女の子ルシアは、友だちになりたかった男の子ユンとケンカをしてしまい、巨木に涙を落としました。あらわれたボノロンに、ルシアはこの町の人はみんないつも不機嫌だと語ります。ボノロンは、ルシアにあるおまじないをかけました。
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明日は村のお祭りです。この村では、自分のお母さんにプレゼントをするしきたりがありました。 幼いテンテンもお母さんになにか贈りたいと思いますが、テンテンの家はまずしく、おこづかいをもらうことも、ためることもできませんでした。なにもプレゼントできないと涙をこぼしたテンテン。あらわれたボノロンは、お母さんをよく見ていれば、一番よろこぶものがわかると伝えます。
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生まれつき病気のラルは、ベッドから見える窓の外の景色しか知りません。その中で一番好きなのは、美しいにじの景色でした。いつかにじをすべり台にして遊んでみたいと夢見ています。にじの話をする時、ラルの目はキラキラと輝き、少しだけ元気になるのです。けれども、ラルの病気は重くなるばかり。もう二度とにじを見られないかもしれません。ラルのお父さんとお母さんは庭の木の下で悲しみの涙を流しますーー。
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小さな海辺の村にある松の巨木の下に、おばあさんのジンタが腰かけています。ジンタはもうすぐ寿命をむかえようとしています。夕日を見ながら、立派な漁師だったお父さんとの約束を思い出します。それは、お父さんの”誇り”になるような娘になること。その後、お父さんは海で命を落としてしまいます。はたして自分はこの約束を守れたのだろうか……。形見の帽子を手に、ジンタは涙を流しますーー。
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いじめられっ子のヤンタンは、心やさしい男の子。地面のアリを踏まないように守り、自分の血を吸う蚊もたたかずに見守るのです。そんなヤンタンを村の子どもたちは変だと言い、だれも友だちになろうとしませんでした。ヤンタンは悲しくて、ただ命あるものを守りたいだけなのにと、巨木に涙を落とします。ボノロンは、ヤンタンと似た少年を見たことがあると言います。それは、このあたりで一番えらい老師様のことでした。
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ふたごの兄弟ハルとパルは、なくなったお父さんのガイロのことを話していました。自分たちを立派に育ててくれたお父さんの夢はなんだったのだろう? 今ならお父さんの夢をかなえてあげられたのにと、巨木に涙を落としました。あらわれたボノロンは、“時の年輪”を使って過去へふたりを連れて行きます。そこには、汗を流しながら荷車でスイカを運ぶ両親の姿が。ハルとパルは、手伝いながら両親と話をするのでした。
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